私の上司

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「…俺今忙しいから。
後にして。」




目も合わせてくれない態度は
やっぱり少し傷つくけど


…全部私が悪いんだから。






『…大事な話なんです、聞いて下さい！』








大きくなった私の声のボリュームに驚いたのか
修斗さんの瞳が私を刺した。






『…もしお時間が頂けないから
今ここで話します』






修斗さんのマウスを操作する手が止まって
軽く私を睨むと




「…少し出てるから。」




そう部下に告げてくれた。






二人で廊下を出ると
すぐに修斗さんからは溜息が漏れて。





「…なんだよ。
もう俺たちは何の関係でもないだろ。」



低いトーンの修斗さんの声。


言わなきゃ。




『…私、
間違ってました

修斗さんに嘘ついてランチに行ったりして。
…あやふやな返事しか出来なくて。


でもそれは全部修斗さんが大好きだから
…大好きなんです。』






修斗さんの唇が小さく震えるのを見た。

…まだ言いたいことが沢山あるの。





『心配掛けたくなくって。
梶野さんとは本当に何の関係もないんです。

ただ昼休みに会いたいって言われただけで…

だから
修斗さんと別れたいなんて全然思って無いんです

あんな風に修斗さんが怒ってくれたのも嬉しいって思えちゃうくらいに

私は修斗さんが…』






最後の方は涙でぐちゃぐちゃで上手く喋れなかったけど



今修斗さんの腕の中にいれるって事は
上手く伝えられた？





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