私の上司

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Shuto side


今日の昼休みは自由か。



大体の仕事が片付いた俺はゆっくり伸びをしながら

花凛とのランチの約束を勝手に建てていた。





近くの俺の行きつけのイタリアンにでも連れてってやろうかな。



自然と緩みそうになる口元を資料で隠しながら
予約まで入れようとした時…




花凛がオフィスにいない事に気が付いて

またサボってんのかよと溜息をついている花凛を想像しながら


廊下に出た。





予想通り、自販機の前にいた花凛にランチの事を誘ってみると



予想とは裏腹に
ごめんなさいの返答。





絶対に
花凛だったら嬉しそうに首を縦に振るだろうと思っていたから



内心何処か傷つく自分がいた。





仕事なら俺から言ってやるよって提案しても
彼女の顔は笑顔を見せなくて。




友達と会うって聞いても


会社終わってからでいいじゃんなんて
男らしくないワガママ。




女性だって言ってくれたのが
俺のただ一つの安心材料で。




「楽しんで来いよ。
少し遅れて来てもなんとかしてやるから。」



って笑って見せた時
上手く笑えてたかなんて分からない。


ギュッと抱き寄せた花凛を
離したくなかった。



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