私の上司






家について、
ソファに腰を下ろすと自然に溜息が漏れた。



冷たい物でも飲もうかなって立ち上がろうとしたその時に鳴り響いた着信音。






『…修斗さん?』




そんな事を考えながら


メールボックスを開いた私は一瞬目を疑ってしまった。




…メールなんて初めてじゃない?






『…梶野さん。』





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残業お疲れ。

てか俺の方がやってた気がしますけどまーいっか(笑)

明日の昼、予定なかったら話したい事あるんですよ。

昼休み、俺のデスクまで来てくれない?

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胸がドキドキしてしまうのは…
どうしてかな。


返信ボタンを押すのが
こんなに難しかったっけ。





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本当に手伝って頂けて助かりました!
そんな事ないですよー(笑)


明日は特に予定はないので大丈夫です^ ^
デスクまで向かいますね♪


ではでは
おやすみなさい。

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大丈夫、きっとお仕事のお話。




だって梶野さん…彼女いるのかな




変な想像が頭を横切って
モヤモヤしてしまう気持ちを振り切るように送信ボタンを押した