「凛、お前って奴は~!?」
「だってそうでしょうー!?この際だから、ハッキリ言おうよー!田渕社長とは、これからも、来世以降も、関わりたくないって?」
「・・・・小僧っ~!!」
「それがどうした、おっさん?」
ギリギリと歯ぎしりする相手に、吐き捨てるように冷たく告げる。
瑞希お兄ちゃんの腕の中、後ろから抱き枕状態になった姿勢で言ってやった。
「大人のくせに、みっともないことしてんじゃねぇーよ。さっさと消えろ!それとも、まだこの場にいてーっていうなら、ドリンクの一杯でも頼みやがれ!!」
恨めしそうに言うおじさんめがけて、メニュー表を投げた。
それはフリスビーの様にくるくると回り・・・・
パシッ!
「あ!?」
「しゃ、社長!?」
般若顔の社長がキャッチした。
(あれ?意外だ・・・・・てっきり、叩き落すかと思ったけど・・・)
そう思いながら見ていたら、一点を見つめたまま、田淵がつぶやく。
「・・・・『凛』と呼ばれたな、小僧・・・!?瑞希のファンか・・・・!?」
「個人情報保護法を知らないんですか?」
「コラクソガキ!」
「ちゃんとお教えしろ!」
「いや、プライバシーは守られるものでしょう?」
〔★凛は質問をキャンセルした★〕
「はっはっはっ・・・!保護法か・・・小生意気だな・・・!?おい、瑞希!」
私が答えないと知ると、不機嫌オーラの田淵は瑞希お兄ちゃんに話題を振る。
「そんなガキ見たことないぞ!?どういう関係だ!?」
「お客様には無関係のことです。」
「どういう仲なんだ!?まさか、恋人とは言わんだろうな!?」
「お客様には無関係のことです。」
「付き合ってるのか!?肉体関係は持ってるのか!?」
「お客様には無関係のことです。」
「瑞希っ!!」
(年頃の娘を持ったお父さんか、お前は。)
〔★こんな父親、ほしくない★〕


