彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




「エンジェル・真田瑞希様の中じゃ、テメーらのボスの田渕社長はお付き合い対象外だっ!!どんなクーポンやカード使おうが、永遠に非売品なんだよっ!観念して、良い客ぶるぐれーしやがれ!もっとも・・・エンジェル様がご来店を望んでればの話だけどな・・・・!?」




そう告げて、メニュー表を持ってない手で、瑞希お兄ちゃんの首の後ろを掴んで引き寄せる。




「り、凛!?」




私の肩に瑞希お兄ちゃんの顔が乗る。

抵抗することなく乗ったのは、信頼の証♪




「マジでこの方が好きなら、笑顔にしてさしあげろ。こんな風にな?」




視線は田淵へ向けながら、瑞希お兄ちゃんの顔へと口元を寄せる。

そしてそのまま――――――――




チュッ♪




「「え!?」」

「なに!?」

「り、凛っ!?」

「あははは!笑顔じゃなくて、照れ顔かな?」


「お、お、お前!?チューするふりするなっ!」





赤い顔で瑞希お兄ちゃんが怒鳴る。

ほっぺにチューすると見せかけ、彼の耳元でチュッ♪と大きな音を立てただけ。





「ごめんなさーい・・・・怒った?」

「ばかっ!大人をからかうなっ!」

「きらいになった・・・・?」

「なるか、ばか!何考えてんだ、凛~!?」


「ほーらね、聞いたぁ~!?」





こいつめ!と、後ろから私の首を軽く閉める瑞希お兄ちゃんの手に、自分の手を添えながら言った。





「エンジェル様って~僕のことは愛してるから~こういうことしても嫌われないんだよぉ~それにくらべて・・・・田渕社長はー?ぷぷ!」

「貴様ぁ!!?」

「「性格悪っ!?」」


「そういう考えだったのかよ、凛!?」





どういうつもりだったか言えば、田渕だけじゃなく、瑞希お兄ちゃんも声を上げてきた。




〔★凛からの挑発、瑞希にも利いていた★〕