「エンジェル・真田瑞希様の中じゃ、テメーらのボスの田渕社長はお付き合い対象外だっ!!どんなクーポンやカード使おうが、永遠に非売品なんだよっ!観念して、良い客ぶるぐれーしやがれ!もっとも・・・エンジェル様がご来店を望んでればの話だけどな・・・・!?」
そう告げて、メニュー表を持ってない手で、瑞希お兄ちゃんの首の後ろを掴んで引き寄せる。
「り、凛!?」
私の肩に瑞希お兄ちゃんの顔が乗る。
抵抗することなく乗ったのは、信頼の証♪
「マジでこの方が好きなら、笑顔にしてさしあげろ。こんな風にな?」
視線は田淵へ向けながら、瑞希お兄ちゃんの顔へと口元を寄せる。
そしてそのまま――――――――
チュッ♪
「「え!?」」
「なに!?」
「り、凛っ!?」
「あははは!笑顔じゃなくて、照れ顔かな?」
「お、お、お前!?チューするふりするなっ!」
赤い顔で瑞希お兄ちゃんが怒鳴る。
ほっぺにチューすると見せかけ、彼の耳元でチュッ♪と大きな音を立てただけ。
「ごめんなさーい・・・・怒った?」
「ばかっ!大人をからかうなっ!」
「きらいになった・・・・?」
「なるか、ばか!何考えてんだ、凛~!?」
「ほーらね、聞いたぁ~!?」
こいつめ!と、後ろから私の首を軽く閉める瑞希お兄ちゃんの手に、自分の手を添えながら言った。
「エンジェル様って~僕のことは愛してるから~こういうことしても嫌われないんだよぉ~それにくらべて・・・・田渕社長はー?ぷぷ!」
「貴様ぁ!!?」
「「性格悪っ!?」」
「そういう考えだったのかよ、凛!?」
どういうつもりだったか言えば、田渕だけじゃなく、瑞希お兄ちゃんも声を上げてきた。
〔★凛からの挑発、瑞希にも利いていた★〕


