彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




瑞希お兄ちゃんの言葉に、よっぽどダメダメなんだろうな~と思った時。




「聞いてないぞ、瑞希・・・!?」





それまでの騒がしい男達とは違う声がした。




「た、田渕社長!?」


「大丈夫でー!?」


「フン!」


ドスッ!



「うあ!?」



(あ!?)




心配する取り巻きの1人を、殴り飛ばすおじさん。





(なにこいつ!?助け起こされたくせに、助けてくれた部下を殴るの~!?)





相手の乱暴な態度に、私もスイッチが入る。

警戒態勢モード、ON!





「瑞希、そのガキはなんだ?」

「お引き取り下さい、田渕様。」


「話さないってことは、それだけ大事なのか?」





そう言いながら近寄ってきた。

それで、瑞希お兄ちゃんが私を抱きしめる。

抱きしめられて嬉しかったが・・・・




「よいしょ、よいしょ・・・」

「・・・・コラ、腕の中で動くな、凛・・・!」

「だってぇ~この向きではちょっと不都合が~」


(田渕と向き合えないよー!)




「まったく、大人しくしてろって・・・!」

「えへへへ、ごめんなさーい♪」

「はいはい、よしよし!良い子にしてろ~」


「ははは・・・見せつけてくれるな・・・!?」





私達のやり取りを見ながら田渕という男が言った。





「俺にはつれねぇー態度なのに、そいつはずいぶん大事に扱うかな・・・?年下好みか?」

「そういう言い方は、やめて下さい。」


(こいつ・・・)





目の前まで来た田淵を見て思う。

意外と、背が高い。

絶体に体育系の部活していたような体格で、紳士とも言えなくはない。

着ているものも良い物だけど、悪そうに見える。




(まぁ、瑞希お兄ちゃんを口説いてる時点で『悪』だけどね!!)




〔★凛は瑞希関係に厳しい★〕