瑞希お兄ちゃんの言葉に、よっぽどダメダメなんだろうな~と思った時。
「聞いてないぞ、瑞希・・・!?」
それまでの騒がしい男達とは違う声がした。
「た、田渕社長!?」
「大丈夫でー!?」
「フン!」
ドスッ!
「うあ!?」
(あ!?)
心配する取り巻きの1人を、殴り飛ばすおじさん。
(なにこいつ!?助け起こされたくせに、助けてくれた部下を殴るの~!?)
相手の乱暴な態度に、私もスイッチが入る。
警戒態勢モード、ON!
「瑞希、そのガキはなんだ?」
「お引き取り下さい、田渕様。」
「話さないってことは、それだけ大事なのか?」
そう言いながら近寄ってきた。
それで、瑞希お兄ちゃんが私を抱きしめる。
抱きしめられて嬉しかったが・・・・
「よいしょ、よいしょ・・・」
「・・・・コラ、腕の中で動くな、凛・・・!」
「だってぇ~この向きではちょっと不都合が~」
(田渕と向き合えないよー!)
「まったく、大人しくしてろって・・・!」
「えへへへ、ごめんなさーい♪」
「はいはい、よしよし!良い子にしてろ~」
「ははは・・・見せつけてくれるな・・・!?」
私達のやり取りを見ながら田渕という男が言った。
「俺にはつれねぇー態度なのに、そいつはずいぶん大事に扱うかな・・・?年下好みか?」
「そういう言い方は、やめて下さい。」
(こいつ・・・)
目の前まで来た田淵を見て思う。
意外と、背が高い。
絶体に体育系の部活していたような体格で、紳士とも言えなくはない。
着ているものも良い物だけど、悪そうに見える。
(まぁ、瑞希お兄ちゃんを口説いてる時点で『悪』だけどね!!)
〔★凛は瑞希関係に厳しい★〕


