日本人が海外で感じる文化の違いに、ショックを受けるような感覚。
「お、男の子!?」
口説いてるとか、愛人になってくれとか、職場まで嫌がらせにくるとか、半年間付きまとわれてる被害者が――――――
(男の子なの!!?)
男と聞いたので、反射的に聞き返した。
念のため、確認を取る。
「あ、あの!田淵さんって、女性の方でしたってけ!?おじさんって・・・」
「ナイナイ、正真正銘のおっさん。」
「坊やの認識あってるから。」
「ほら、あそこでタバコ吸いながら座ってる赤いネクタイの親父。」
「え!?あれ!?」
OL達の指さす方を見れば、涼しい顔でソファー席に座っている親父がいた。
無表情で何を考えてるかわからないおじさん。
デブの中年を想像してたけど、そこまで太ってない。
年寄りでもない。
まぁまぁのおじさん。
スケベかどうかはわからないけど、ヤクザみたいに怖い顔だ。
(でも、待って!そうなると~)
「お・・・男が男を口説いてるんですか・・・!?」
「まぁ・・・そうですね。」
「えええええ!?」
〔★凛のなにかが、こわれた★〕
「ど・・・同性愛者、とうことで・・・?」
「うーん、どちらといえば、男も女もいいらしいですが~・・・言い寄られてる子が、本当に可愛いんですよ。」
聞きにくい質問をすれば、答えにくそうにカズ君が答える。
「当店はじまって以来のプリティフェイスで、お客様&従業員からの好感度ナンバーワンで、エンジェルの異名を持つ男!その名を―――――――――」
「その名を!?」
カズ君の言葉に私が続けば、彼は突き出した人差し指を、ビシッと向けながら言った。
「天然癒し系の可愛いイケメンこと、真田瑞希君!ぴっちぴちの20歳ですっ!!」
「もうやめて下さい、田淵様!本当に困ります・・・・!!」
「・・・・・・・・・・・・はい?」
カズ君の指さした先にいたのは、ガラの悪い男2人に因縁つけられている可愛い子。
サラサラの髪に、ぱっちりとした瞳、艶々の肌に、リップでもしてるように薄らと赤い唇を持つ可愛い女の子――――――――じゃなくって!!
見覚えのある優しげで、可愛くて、かっこいいお方!!
「え・・・・!!?」
(―――――――――――――えええええええええええええ!?)
「み、瑞希お兄ちゃん!?」
私の好きな人だった。
〔★衝撃の事実が発覚した★〕


