「ヒドイ話ですね・・・・」
「そうよ。だからって、坊や。関わっちゃダメよ?」
「でも、何とかしてあげないと、可愛そうです。」
「気持ちわかるけど・・・ドスケベのおじさん、半グレとかを操ってるって噂があるから。マネージャー生きてるかな・・・?」
「ええ!?イマドキの不動産屋さんって、半グレ集団と癒着(ゆちゃく)してんですか!?」
「し、声が大きいぞ、坊主!あ、いえ、お客様・・・!そういうことだから、あまり関わらないように・・・席も離れた場所を選びますから、ね?」
「・・・・うん。」
なだめるように言われ、渋々納得する。
同時に、小さな疑問も生まれる。
(半年前からのトラブルって・・・・お兄ちゃんも知ってることだよね?)
なんで助けないのかな?
瑞希お兄ちゃんなら、やっつけてくれそう。
私の初集会の時みたいに、軽やかに解決しちゃうと思うんだけどなぁー?
やっぱり、元ヤンだからってのがあるのかな?
もしかしたら、元ヤンを隠してる?
(正体ばれると困るから、龍星軍初代総長を封印してる!?)
いや、でも、あの性格を考えれば、見て見ぬふりは不自然だし・・・・
(やっぱり、店長さんのいいつけを守ってるのかな?)
ガシャーン!!
「わ!?」
「またやりやがった・・・・!」
大きな音に声を出せば、反射的にカズ君が私をかばうようにしてくれた。
「お客様、せっかくご来店いただいたのに申し訳ありませんが・・・・悪いことは言わないから、お帰りになった方がいいですよ?」
「え?」
「成長期に夜更かしは良くないですよ?中学生は、明日も学校でしょう?」
(誰が中学生だ・・・・!)
心配そうに言う相手に、心の中でツッコミを入れる。
「いいえ、お気遣いなく・・・!僕よりも、女の子を助けた方がいいですよ・・・?」
「女の子?」
「そうですよ!田淵って人に言い寄られてる女の子を助けて下さい!店長命令でも、危なくても、同期でしょう?心配じゃないんですか!?」
「あっ!!?あ~・・・・いやいや、それは~」
「ぷっ!違うよ、坊や~」
「そっか!ふつうに聞けば、勘違いするよね~!?」
「え?」
私の問いかけに、カズ君もOLのお姉さん達も気まずそうにする。
「どういう意味ですか・・・?」
「あー・・・だからね、違うんですよ。」
「なにが??」
「田渕様に言い寄られてるエンジェルちゃんってのは、男の子です・・・・」
「えっ!?」
(男ぉ!?)
〔★カルチャーショックだった★〕


