彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




「きちんと断れないですか?上の方を間に、はさむとか?」

「全部して、今みたいな状態が続いてるのよ。」

「効果ないのよねぇ~」



つれない解答に、アドバイスをしてみる。



「それならせめて、言い寄られてる人がお店を変わるとかして・・・逃げることはできないんですか?こちら、支店などないんですか?」

「うちは個人でしてるから・・・支店はないんですよ。問題の子にしても、ここへはバリスタの修行で入ってるんです。つまり、やめるに辞めれないっていうか~~~あー店長まだかな?」

「え?いないんですか?」



頭を抱えるカズ君に聞けば、その状態で答えてくれた。



「ええ。出張でいなくて・・・。今日は、副店長が代わりに来るんですけど、急な病欠になって・・・」

「そうなのよ~おかげで、ドスケベを追い払うことができないの!いつもは店長か副店長が対応して、接触させないようにしてるんだけど・・・」

「ねぇ~いないのをわかって、来たみたいよね、ドスケベ?」

「ドスケベって・・・・それ田渕さんのことですか?」

「そうよ!てか、あんな奴呼び捨て手でいいわよ!本人の前じゃないし、エロ魔神だし!普段は、無口の能面で不愛想なのに、あの子の前じゃ表情変えてさ!~」

「すでに何人かいるのに、愛人の誘いするのね。うちの『エンジェル』までコレクションする気なのよ!」


「エンジェル?」


「田渕さんが口説いてるうちのスタッフのあだ名です。」




メルヘンな単語を聞き返せば、咳払いしながらカズクンさんが言う。




「つまり、天使のように可愛いと?」

「ええ・・・・俺らも、助けたくないわけじゃないです。以前、田渕様を注意したら、逆ギレされてひどい嫌がらせをされまして・・・それも家族や恋人にまで影響がいったんです・・・」

「もう一度、警察に通報してください。」



〔★市民の義務だ★〕