「きちんと断れないですか?上の方を間に、はさむとか?」
「全部して、今みたいな状態が続いてるのよ。」
「効果ないのよねぇ~」
つれない解答に、アドバイスをしてみる。
「それならせめて、言い寄られてる人がお店を変わるとかして・・・逃げることはできないんですか?こちら、支店などないんですか?」
「うちは個人でしてるから・・・支店はないんですよ。問題の子にしても、ここへはバリスタの修行で入ってるんです。つまり、やめるに辞めれないっていうか~~~あー店長まだかな?」
「え?いないんですか?」
頭を抱えるカズ君に聞けば、その状態で答えてくれた。
「ええ。出張でいなくて・・・。今日は、副店長が代わりに来るんですけど、急な病欠になって・・・」
「そうなのよ~おかげで、ドスケベを追い払うことができないの!いつもは店長か副店長が対応して、接触させないようにしてるんだけど・・・」
「ねぇ~いないのをわかって、来たみたいよね、ドスケベ?」
「ドスケベって・・・・それ田渕さんのことですか?」
「そうよ!てか、あんな奴呼び捨て手でいいわよ!本人の前じゃないし、エロ魔神だし!普段は、無口の能面で不愛想なのに、あの子の前じゃ表情変えてさ!~」
「すでに何人かいるのに、愛人の誘いするのね。うちの『エンジェル』までコレクションする気なのよ!」
「エンジェル?」
「田渕さんが口説いてるうちのスタッフのあだ名です。」
メルヘンな単語を聞き返せば、咳払いしながらカズクンさんが言う。
「つまり、天使のように可愛いと?」
「ええ・・・・俺らも、助けたくないわけじゃないです。以前、田渕様を注意したら、逆ギレされてひどい嫌がらせをされまして・・・それも家族や恋人にまで影響がいったんです・・・」
「もう一度、警察に通報してください。」
〔★市民の義務だ★〕


