彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)





「そうでした~♪イオリンの言う通りね!じゃあ、あたしも甘やかす係りー!」




そう言って、開いている伊織の隣の席につくモニカ。

さっき座っていた場所なので、当然のことのように腰を下ろした。






「わはははは!だったら俺様は、ちょっと叱る側だな、オイ!」



大きく口を開けて笑うと、壁に立てかけてあった椅子を掴む皇助。

開いた椅子を、モニカの隣にドンと置くとドカッと座る。






「俺、中立。それじゃあ、凛たんが起きる時間まで観察するか?小動物2匹をさー?」



立てかけてあった最後の椅子を、くわえタバコで持って皇助の横に置く烈司。

そして、バットの足元にあるテーブルに、携帯用の灰皿を乗せてタバコを楽しむ。

これに、ハードカバーの文字から目を離しながら伊織が言った。






「禁煙と言ってるだろう、烈司。」

「ファブリーズすればいいじゃん?」

「副流煙が害になる。俺達まで早死にさせる気か?」




〔☆良い子のためのワンポイント解説☆〕
副流煙:タバコから出る煙のことで、タバコを吸ってる周りの人に危害が行く煙のことだよん♪





「個人の趣向に文句は言わんが、こちらの寿命が短縮される場合は別だ。いい加減禁煙しろ。それができんのなら・・・・!」

「はいはい、電気タバコに切り替えますよぉ~ほら、チェンジ完了―!」

「きゃははは!イオリンにかかれば、れーちゃんも降参ねぇ~ところで、れーちゃん、みーちゃんはいつ頃起こす?凛ちゃんも一緒の方がいいわよねぇ?」

「ああ、一緒に起こしてくれって、瑞希からメール来てたんだ。時間指定で。」

「わはははははは!さすが俺らの頭だ!ちゃっかりしてらー!」

「瑞希だからな。凛たんも、良い総長になるぜ?」

「ホント、凛ちゃん良い子だもんねぇ~」

「ヤンキーに不向きなぐらいだがな。」

「わはははは!それも凛助の良いところだろうがー!?」

「そうだな~」





その言葉を最後に、誰ともなく2人を見る。

穏やかに寝ている凛と瑞希に誰もが笑う。

凛が過ごせるやさしい時間は、こうして守られていた。

優しくも、頼もしい人達によって。