彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)





「どうよこれ?」

「どうって?」

「どうしたという?」

「わはははは。」




朝日が差し込み始めた病室。

呼んでもあかない病室の戸を前に、用事を済ませた4名の黒子ファイブが集まっていた。

カギが開かないことで、なにかあったんじゃないかとあせる朝霧モニカ。

力づくで開けようとする百鬼皇助と、それを止める宗方烈司。

冷静な獅子島伊織が借りてきた合鍵で入口を開ける。

その瞬間に、凛と瑞希の名を呼びながら駆け込むモニカ。

悪い予感はしないなかったと言いながら、その後に続く烈司。

トラブルを期待して、皇助も追いかける。

最後を冷静な獅子島伊織が、病室の扉を閉めながら入る。

そして、部屋の状況を確認した結果。





「なんで寝てるのよ!」

「病院だからな。」

「就寝時間だから。」

「わはははは。」




目に映った光景に、4人が・・・モニカが叫ぶ。







「なんで、みーちゃんと凛ちゃんが同じベットで寝てるのぉ~!!?」







モニカの言葉通り、真っ白のベットの上で丸まっている2人がいた。

すやすやと眠る凛道蓮を、しっかりとその胸に抱きしめて、スース―と寝ている真田瑞希。

ちゃんと2人の体に布団をかけ、1つの枕に密着して頭を乗せている。




「なにこれ、可愛いんですけど!?写メりたいんですけど!?てゆーか、なんで凛ちゃん寝てるの!?モニカちゃんは、みーちゃんのベットで寝なさいとは言ってないのに!究極の天然ボーイね!?」



食料の入ったビニール袋をゆらしながら、キーっ!と怒るモニカ。





「凛たんが天然なのは認めるけど~これどう見ても、起きた瑞希に誘われて、一緒に添い寝して寝てますパターだろう?」



ニヤニヤ顔で凛と瑞希を見つめながら推理する烈司。





「現場を見ればそうだな。まぁ2人共、昨日と今日で忙しく活動したわけだ。動物愛護団体に訴えられても困る。寝かせてやれ。」



通常運転の冷めた目で、冗談とも本気ともいえる発言をする伊織。






「わはははは!顔に落書きしようぜ~!」



油性マジックを出しながら言う皇助。






「おやめ、皇助!凛ちゃんの可愛いお顔には、お化粧が一番似合うの!似合うはず!今のうちに試しちゃおう~♪」

「落書き!」

「メイクっ!」

「両方やめろって!つーか、凛たんバンダナ取って寝てんだな~」





仲間に仲裁しながら烈司がつぶやく。