彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)





「・・・そうだな、凛の問題だな。まだ戦えるなら、燃え尽きるまでぶつかってみろ。」

「瑞希お兄ちゃん。」

「だから、燃え尽きちまった時は、かっことか気にしないで俺を頼れよ?」

「え?」

「世の中には頑張ってもどうにもならないこともある。時には、差し伸べる手に縋り付いて良い。甘えていいんだ。」


「甘えて・・・・」




いいの?




声に出したわけじゃない。

ただ、彼を見ただけだった。







「いいよ、凛。俺に甘えな。」

「――――――っ!?」







優しい笑顔で、ギュッと抱き寄せられる。

良い匂いがして、あたたかくて、ホッとする。

だから、その安心を確めずにはいられなかった。





「僕は、龍星軍の総長なんだよ・・・?」

「知ってる。」

「『漢』なんだよ・・・?」

「知ってる。」


「・・・・・・・・・・・つらくなったら、助けてもらってもいいの・・・・?」

「いいよ、凛。」






それで十分だった。

逃げられる場所。

甘えられる場所がここだった。





(瑞希お兄ちゃんのところが私の・・・・)






病院のベットの上で、私達は抱き合った。

ほっぺが冷たいと思った時、自分が泣いてるのだと気づいた。

温かい手が、私の頬をこすったことで、泣いているのだとわかった。

静かに、ただ静かに、瑞希お兄ちゃんの腕の中で泣いた。

声を出すこともなく、ないだだけが流れ続ける。

同時に、すごく眠くなった。

瑞希お兄ちゃんの胸でウトウトしていたら、彼がそれに気づく。







「甘えっ子、寝るか?」

「うん・・・・」

「よし、よし、良い子だな・・・おやすみ・・・。」






疲れた体と精神で、何も考えずにうなずく。

そのまま、瑞希お兄ちゃんにされるがまま、身をゆだねた。