彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)





「凛・・・俺を見て、もう一度言ってみろ。」

「ぼ・・・俺は、俺の仲間と、楽しく龍星軍をしたい。頭として、ちゃんとして、仲間を守れるような漢になる・・・見本は、あなたです、瑞希お兄ちゃん・・・・」

「『俺』の時は、敬語は使わないんじゃないのか?」





ニヤリと笑うと、私から手を離す瑞希お兄ちゃん。




「そんなつもりは・・・・」




彼を見上げたまま、彼の胸の上に顎をくっつける。





「ぷっ!あはははは!そのポーズ、猫みたいだな~?」





顎の両側に添えた両手を見て、瑞希お兄ちゃんがまた笑う。





「ね、猫じゃないよ!これは、たまたまで!」

「あははは!タマなだけに、タマタマ!?上手い上手い!」

「違いますよー!」

「あ~コラコラ!手ぇ、直すなよ!お前の肉球、触らせてくれよ~」

「ないですよ!」

「よしよし、良い子だニャ~?」

「お兄ちゃんっ!!」




ガラガラ笑われたけど、悪くない。

甘えるように、そのまま抱き付けば、彼は私の体を優しくなでてくれた。





「凛、俺はお前の本当のアニキじゃないけど、凛のお兄ちゃんのつもりでいる。だからさ、悩んでるなら、いつでも話せよ?」

「僕、悩みなんて・・・・」

「初めて会った時が『凛道』だったから、そっちを俺らに名乗ったかもしれねぇけど、俺はそれでもいい。」

「え!?そういうわけでは~」

「名乗ったのが昔の苗字でも気にしてねぇ。もし、龍星軍の頭だって隠して学校行ってるなら、そのままでいい。」


「瑞希お兄ちゃん。」

(また・・・・複雑な誤解をしてる・・・)





その誤解を解くべきか、解かないべきか悩んでいるうちに彼は言った。