「凛・・・俺を見て、もう一度言ってみろ。」
「ぼ・・・俺は、俺の仲間と、楽しく龍星軍をしたい。頭として、ちゃんとして、仲間を守れるような漢になる・・・見本は、あなたです、瑞希お兄ちゃん・・・・」
「『俺』の時は、敬語は使わないんじゃないのか?」
ニヤリと笑うと、私から手を離す瑞希お兄ちゃん。
「そんなつもりは・・・・」
彼を見上げたまま、彼の胸の上に顎をくっつける。
「ぷっ!あはははは!そのポーズ、猫みたいだな~?」
顎の両側に添えた両手を見て、瑞希お兄ちゃんがまた笑う。
「ね、猫じゃないよ!これは、たまたまで!」
「あははは!タマなだけに、タマタマ!?上手い上手い!」
「違いますよー!」
「あ~コラコラ!手ぇ、直すなよ!お前の肉球、触らせてくれよ~」
「ないですよ!」
「よしよし、良い子だニャ~?」
「お兄ちゃんっ!!」
ガラガラ笑われたけど、悪くない。
甘えるように、そのまま抱き付けば、彼は私の体を優しくなでてくれた。
「凛、俺はお前の本当のアニキじゃないけど、凛のお兄ちゃんのつもりでいる。だからさ、悩んでるなら、いつでも話せよ?」
「僕、悩みなんて・・・・」
「初めて会った時が『凛道』だったから、そっちを俺らに名乗ったかもしれねぇけど、俺はそれでもいい。」
「え!?そういうわけでは~」
「名乗ったのが昔の苗字でも気にしてねぇ。もし、龍星軍の頭だって隠して学校行ってるなら、そのままでいい。」
「瑞希お兄ちゃん。」
(また・・・・複雑な誤解をしてる・・・)
その誤解を解くべきか、解かないべきか悩んでいるうちに彼は言った。


