「凛・・・龍星軍の頭するなら、心も体も強くなきゃいけないのは確かだ。けどな、自分の弱さを認められる人でもあってほしいと俺は思う。」
「弱さを認める・・・?」
「俺が龍星軍を作ったのは遊びたかったからだ。好きで最強になったわけじゃない。それを勘違いして強さを求めて・・・お前の先輩達は消えた。凛は、龍星軍をどうしたい?」
「僕は・・・」
どうしたいかと具体的な思いはない。
ただ、龍星軍になることで、瑞希お兄ちゃんを守れると思ったからなっただけ。
ヤンキーにカムバックすることなく、バリスタとして前に進めると思った。
なによりも、彼の側にいたかった。
(龍星軍の総長になれば、瑞希お兄ちゃんと一緒にいれる。それが本当の理由だから・・・)
だから困った。
「凛は、俺を超えたいと言ったけど、本当にそうなのか?」
「僕は・・・」
瑞希お兄ちゃんのこの問いに、どう答えればいいのか。
どう言えば、彼が怒らないか、嫌われないか。
迷いながら、選びながら、言葉をつむいだ。
「僕は・・・瑞希お兄ちゃんを目指して、龍星軍の4代目総長になりました。きっかけは、むちゃくちゃだったけど・・・・」
いろいろ、友達である爆裂弾メンバーに言いたいこともあるけど。
「そのおかげで、瑞希お兄ちゃんにまた会えた。」
それが一番望んでいた。
「僕は、真田瑞希さんとずっと一緒にいたい。」
それが一番望んでいること。
「瑞希お兄ちゃんだけじゃなくて、烈司さんやモニカちゃん、獅子島さんに百鬼さん・・・・素敵な先輩に会えて、それだけでもうれしかったけど・・・・」
「なんだ?」
「友達・・・・・・・・・ちゃんとした友達が出来ました。」
うわべだけや、なれ合いという関係じゃない。
「自分が友達になりたいという人達に会えました。」
「大河もか?」
「えへへ!どうでしょう?でも、僕は彼も友達だと思ってます。カンナさんに、可児君、ヤマト、悠斗君に秀君も・・・龍星軍の目標も、これから作って行けたらいいって思ってます。僕も、大事な仲間と楽しく遊びたいんです。」
「そうか・・・」
私の言葉に、瑞希お兄ちゃんがつぶやく。
同時に、手がのびてきて私の顎を掴んだ。
「あ。」
「こっちみろ、凛。」
そう言われ、強引に上を向かされる。
真剣な瑞希お兄ちゃんの目と合う。
見つめられたら、すべて見透かされそうで怖い。
だけど、目をそらせない魅力がある。


