彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)





「凛・・・龍星軍の頭するなら、心も体も強くなきゃいけないのは確かだ。けどな、自分の弱さを認められる人でもあってほしいと俺は思う。」

「弱さを認める・・・?」

「俺が龍星軍を作ったのは遊びたかったからだ。好きで最強になったわけじゃない。それを勘違いして強さを求めて・・・お前の先輩達は消えた。凛は、龍星軍をどうしたい?」

「僕は・・・」




どうしたいかと具体的な思いはない。

ただ、龍星軍になることで、瑞希お兄ちゃんを守れると思ったからなっただけ。

ヤンキーにカムバックすることなく、バリスタとして前に進めると思った。

なによりも、彼の側にいたかった。






(龍星軍の総長になれば、瑞希お兄ちゃんと一緒にいれる。それが本当の理由だから・・・)





だから困った。





「凛は、俺を超えたいと言ったけど、本当にそうなのか?」

「僕は・・・」





瑞希お兄ちゃんのこの問いに、どう答えればいいのか。

どう言えば、彼が怒らないか、嫌われないか。

迷いながら、選びながら、言葉をつむいだ。






「僕は・・・瑞希お兄ちゃんを目指して、龍星軍の4代目総長になりました。きっかけは、むちゃくちゃだったけど・・・・」





いろいろ、友達である爆裂弾メンバーに言いたいこともあるけど。







「そのおかげで、瑞希お兄ちゃんにまた会えた。」





それが一番望んでいた。







「僕は、真田瑞希さんとずっと一緒にいたい。」







それが一番望んでいること。





「瑞希お兄ちゃんだけじゃなくて、烈司さんやモニカちゃん、獅子島さんに百鬼さん・・・・素敵な先輩に会えて、それだけでもうれしかったけど・・・・」

「なんだ?」


「友達・・・・・・・・・ちゃんとした友達が出来ました。」




うわべだけや、なれ合いという関係じゃない。




「自分が友達になりたいという人達に会えました。」

「大河もか?」

「えへへ!どうでしょう?でも、僕は彼も友達だと思ってます。カンナさんに、可児君、ヤマト、悠斗君に秀君も・・・龍星軍の目標も、これから作って行けたらいいって思ってます。僕も、大事な仲間と楽しく遊びたいんです。」

「そうか・・・」




私の言葉に、瑞希お兄ちゃんがつぶやく。

同時に、手がのびてきて私の顎を掴んだ。






「あ。」

「こっちみろ、凛。」





そう言われ、強引に上を向かされる。

真剣な瑞希お兄ちゃんの目と合う。

見つめられたら、すべて見透かされそうで怖い。

だけど、目をそらせない魅力がある。