「ただねー・・・・思い返してみれば、蛇塚の坊やが田渕のアホの身内って言うのも説明がつくのよねぇ~」
「え?そちらも心当たりがあったんですか?」
「今日の話を聞いて、『そういえば・・・!?』ってところよ!田渕がこっちに来た時期と、蛇塚の坊やがこの辺りで蛇の目を始めた時期とが同じだもの。」
「え!?ということは・・・蛇の目は、ヤクザ養成所ですか!?」
「否定はできないわね。ただ・・・昔と比べて、ヤクザも取り締まる法律が厳しいのよ。ヤクザになろう以前に、職業としてなりにくいんじゃない?」
「そうでしたか、よかった・・・」
「まぁ、代わりにヤンキーでもヤクザでもない『半グレ集団』が増えてるけどね~」
「バランス悪いですね。」
〔★形を変えて、悪は存在している★〕
「そういうもんよ?でも今回は、あたし達・・・・いいえ、黒子ファイブが清掃したからもう大丈夫~!」
「なにをしたんですか?」
「うふ♪聞きたい~?」
「やめておきます。」
(知りたい気持ちはあるけど、知ったら知ったでで後悔しそうだもん・・・!)
〔★凛は聞くのをキャンセルした★〕
「やぁーね、そんなに警戒しないの!大したことないもの~」
「ヤクザの組長の背後に立つ時点で、大事ですよ。」
「あそこ、マニュアル過ぎるのよ~イオリンの読み通りだわ!」
「そうですか・・・・」
あまり深く突っ込まない方がいいと決める。
モニカちゃんにくっついたまま、瑞希お兄ちゃんを見る。
穏やかに、すやすやと眠る愛しいお方。
長いまつげが上下し、綺麗な前髪が時々ゆれる。
助け出した時よりもよくなった肌と、みずみずしい唇に心が和む。
「ふあぁ・・・・」
「あら、お眠?」
小さくあくびをすれば、モニカちゃんが笑う。
「凛ちゃんも疲れてるわよね?せっかくだから休む?そこのベットで?」
「え?」
そう言ってモニカちゃんが指さしたのは、付き添いの人用のベット。
チラッと、個室の時計を見る。
時間は午後2時を過ぎていた。


