彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




「ただねー・・・・思い返してみれば、蛇塚の坊やが田渕のアホの身内って言うのも説明がつくのよねぇ~」

「え?そちらも心当たりがあったんですか?」

「今日の話を聞いて、『そういえば・・・!?』ってところよ!田渕がこっちに来た時期と、蛇塚の坊やがこの辺りで蛇の目を始めた時期とが同じだもの。」

「え!?ということは・・・蛇の目は、ヤクザ養成所ですか!?」

「否定はできないわね。ただ・・・昔と比べて、ヤクザも取り締まる法律が厳しいのよ。ヤクザになろう以前に、職業としてなりにくいんじゃない?」

「そうでしたか、よかった・・・」

「まぁ、代わりにヤンキーでもヤクザでもない『半グレ集団』が増えてるけどね~」

「バランス悪いですね。」



〔★形を変えて、悪は存在している★〕





「そういうもんよ?でも今回は、あたし達・・・・いいえ、黒子ファイブが清掃したからもう大丈夫~!」

「なにをしたんですか?」

「うふ♪聞きたい~?」

「やめておきます。」



(知りたい気持ちはあるけど、知ったら知ったでで後悔しそうだもん・・・!)



〔★凛は聞くのをキャンセルした★〕





「やぁーね、そんなに警戒しないの!大したことないもの~」

「ヤクザの組長の背後に立つ時点で、大事ですよ。」

「あそこ、マニュアル過ぎるのよ~イオリンの読み通りだわ!」

「そうですか・・・・」



あまり深く突っ込まない方がいいと決める。

モニカちゃんにくっついたまま、瑞希お兄ちゃんを見る。

穏やかに、すやすやと眠る愛しいお方。

長いまつげが上下し、綺麗な前髪が時々ゆれる。

助け出した時よりもよくなった肌と、みずみずしい唇に心が和む。



「ふあぁ・・・・」

「あら、お眠?」



小さくあくびをすれば、モニカちゃんが笑う。




「凛ちゃんも疲れてるわよね?せっかくだから休む?そこのベットで?」

「え?」




そう言ってモニカちゃんが指さしたのは、付き添いの人用のベット。

チラッと、個室の時計を見る。

時間は午後2時を過ぎていた。