「凛ちゃんのこと、あたし達と『対等』に思ってる。信頼してるってこと♪」
「え・・・!?」
(瑞希お兄ちゃんが私のことを!?)
強く心臓がはねる。
それは、モニカちゃんっが目元にキスしてきたからじゃない。
熱くなる顔も、早くなる鼓動も、これは全部――――――――
「瑞希お兄ちゃん・・・・」
好きになった人のせい。
「もう~真っ赤になって可愛いんだから~!安心できた?」
「はい・・すっごく・・・」
「よかったぁ~!ほら、ココア買ってきたから飲みなさい。あったかい物を飲めば、もっとホッとできるからねぇ~♪」
「モニカちゃん・・・」
オネェさん独特の優しさが、今は嬉しい。
同性への安心感もあって、思わず相手へと手を伸ばす。
「モニカちゃん・・・・!」
「・・・あらあら、どうしたの?甘えん坊ちゃんね?」
ギュッと抱き付けば、一瞬固まった後で抱き寄せてくれた。
いつもなら、大騒ぎして抱きしめてくるだろうけど、今は背中をさする程度。
気遣ってくれているのだとわかった。
だから、余計に不安を口にしてしまった。
「僕、僕、瑞希お兄ちゃんが・・・!」
「いいのよ、凛ちゃん。みーちゃんだってわかってるわ。凛ちゃんは悪くないのよ?」
「お兄ちゃん・・・僕をかばって、拳銃に立ち向かって・・・!」
瑞希お兄ちゃんと離れるのが嫌だから、死にたくないと思っていまった。
でも、その逆もあった。
「瑞希お兄ちゃんが、僕のせいで死んでしまったら、僕は・・・・!!」
きっと、正気じゃいられなくなる。
『凛道蓮』も『菅原蓮』も、『どちらの凛』も。
「大丈夫・・・みーちゃんは見た目以上にタフでしぶといわよ。凛ちゃんを残して、死んだりしないわ。」
「本当に!?また、僕を置き去りにしたりしない!?」
「しない。みーちゃんが好きなら、信じてあげれるわよね?」
穏やかな声で言いながら、私の頭をヨシヨシとする。
瑞希お兄ちゃんのヨシヨシとは違っていたけど、落ち着けるのに十分だった。


