彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)





「凛ちゃんのこと、あたし達と『対等』に思ってる。信頼してるってこと♪」

「え・・・!?」

(瑞希お兄ちゃんが私のことを!?)





強く心臓がはねる。

それは、モニカちゃんっが目元にキスしてきたからじゃない。

熱くなる顔も、早くなる鼓動も、これは全部――――――――






「瑞希お兄ちゃん・・・・」





好きになった人のせい。





「もう~真っ赤になって可愛いんだから~!安心できた?」

「はい・・すっごく・・・」

「よかったぁ~!ほら、ココア買ってきたから飲みなさい。あったかい物を飲めば、もっとホッとできるからねぇ~♪」

「モニカちゃん・・・」





オネェさん独特の優しさが、今は嬉しい。

同性への安心感もあって、思わず相手へと手を伸ばす。




「モニカちゃん・・・・!」

「・・・あらあら、どうしたの?甘えん坊ちゃんね?」



ギュッと抱き付けば、一瞬固まった後で抱き寄せてくれた。

いつもなら、大騒ぎして抱きしめてくるだろうけど、今は背中をさする程度。

気遣ってくれているのだとわかった。

だから、余計に不安を口にしてしまった。




「僕、僕、瑞希お兄ちゃんが・・・!」

「いいのよ、凛ちゃん。みーちゃんだってわかってるわ。凛ちゃんは悪くないのよ?」

「お兄ちゃん・・・僕をかばって、拳銃に立ち向かって・・・!」




瑞希お兄ちゃんと離れるのが嫌だから、死にたくないと思っていまった。

でも、その逆もあった。





「瑞希お兄ちゃんが、僕のせいで死んでしまったら、僕は・・・・!!」





きっと、正気じゃいられなくなる。

『凛道蓮』も『菅原蓮』も、『どちらの凛』も。






「大丈夫・・・みーちゃんは見た目以上にタフでしぶといわよ。凛ちゃんを残して、死んだりしないわ。」

「本当に!?また、僕を置き去りにしたりしない!?」

「しない。みーちゃんが好きなら、信じてあげれるわよね?」





穏やかな声で言いながら、私の頭をヨシヨシとする。

瑞希お兄ちゃんのヨシヨシとは違っていたけど、落ち着けるのに十分だった。