彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)





(こんなに寝るのが早いなんて・・・・それだけ・・・・)



「僕に合わせて、無理してたのかな・・・」






そう思うと、すごく自分が情けない。




(助ける助けるとか言いながら、最後の最後は瑞希お兄ちゃんが助けてくれたもんね・・・・)





ピストルを向けられた時、みんなを守ろうという気持ちはあった。

瑞希お兄ちゃんの盾になる覚悟はあった。

あったけど・・・・





(それでも怖かった・・・・。)





殺されることじゃなくて、瑞希お兄ちゃんと会えなくなることが怖かった。





(死ぬことよりも、瑞希お兄ちゃんと会えなくなることの方が――――――!!)






恐ろしい。







「大丈夫よ、凛ちゃん。」





その声で我に返る。





「凛ちゃんのせいじゃないわ。」

「モニカちゃん・・・・」

「無事解決したんだから、そんな顔しちゃダメよ?」




凹む私にモニカちゃんが笑う。




「修羅場の数だって、ミーちゃんの方が多く経験してるの。凛ちゃんが今すぐ、そうなろうとすることに無理があると思わない?」

「でも・・・僕がきちんとしてなかったせいで、瑞希お兄ちゃんがこんなにも・・・・」

「きゃははは!気にしすぎよ!みーちゃん、元々、疲れてただけよ~!だから、ぐーすか寝てんのよ!」

「でも・・・」

「それにね、みーちゃんこうやって熟睡出来てんのも、信用してるからよ。」

「信用?」

「あたしらみたいな族をしてた奴って、ずっと緊張しっぱなしで、気を許せないの。社会人になってからも、その癖が抜けなくてねぇ~」




そう言いながら髪をかきあげるモニカちゃん。




「だから・・・みーちゃんがあたしら以外の人間がいる場ではこんなに眠り込まない。例え、円城寺ちゃん達であってもね。意味、わかるでしょう?」

「・・・??」

(わかるでしょうって言われても・・・・?)


「やん♪わからないの、天然ちゃん?」







困り顔で固まる私に、口元だけで彼女は笑った。