(こんなに寝るのが早いなんて・・・・それだけ・・・・)
「僕に合わせて、無理してたのかな・・・」
そう思うと、すごく自分が情けない。
(助ける助けるとか言いながら、最後の最後は瑞希お兄ちゃんが助けてくれたもんね・・・・)
ピストルを向けられた時、みんなを守ろうという気持ちはあった。
瑞希お兄ちゃんの盾になる覚悟はあった。
あったけど・・・・
(それでも怖かった・・・・。)
殺されることじゃなくて、瑞希お兄ちゃんと会えなくなることが怖かった。
(死ぬことよりも、瑞希お兄ちゃんと会えなくなることの方が――――――!!)
恐ろしい。
「大丈夫よ、凛ちゃん。」
その声で我に返る。
「凛ちゃんのせいじゃないわ。」
「モニカちゃん・・・・」
「無事解決したんだから、そんな顔しちゃダメよ?」
凹む私にモニカちゃんが笑う。
「修羅場の数だって、ミーちゃんの方が多く経験してるの。凛ちゃんが今すぐ、そうなろうとすることに無理があると思わない?」
「でも・・・僕がきちんとしてなかったせいで、瑞希お兄ちゃんがこんなにも・・・・」
「きゃははは!気にしすぎよ!みーちゃん、元々、疲れてただけよ~!だから、ぐーすか寝てんのよ!」
「でも・・・」
「それにね、みーちゃんこうやって熟睡出来てんのも、信用してるからよ。」
「信用?」
「あたしらみたいな族をしてた奴って、ずっと緊張しっぱなしで、気を許せないの。社会人になってからも、その癖が抜けなくてねぇ~」
そう言いながら髪をかきあげるモニカちゃん。
「だから・・・みーちゃんがあたしら以外の人間がいる場ではこんなに眠り込まない。例え、円城寺ちゃん達であってもね。意味、わかるでしょう?」
「・・・??」
(わかるでしょうって言われても・・・・?)
「やん♪わからないの、天然ちゃん?」
困り顔で固まる私に、口元だけで彼女は笑った。


