彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




ベットで横たわる彼は、気持ちよさそうに寝ていた。





「瑞希お兄ちゃん・・・」



「大丈夫よ、凛ちゃん。検査結果、異常がなかったから。」

「うん・・・・」





そう言って、私と並んでイスに座っているモニカちゃんが優しく肩を抱いてくれた。



瑞希お兄ちゃんを助け出した後、獅子島さんの誘導で病院へ来ていた。

瑞希お兄ちゃんに使われた薬がなんなのか、害がないか調べる必要があった。

瑞希お兄ちゃんの話だと、薬をかいだ直後、体の動きだけじゃなく、声もでなくなっていたから。





(においだけで、そんな状態にされるなんて・・・・)




まともな薬じゃないと思った。




(危ない薬でも・・・覚せい剤とか撃たれてたらどうしよう!?)





違法薬物は、大麻だけじゃない。

違法ドラックだってある。

脱法ハーブもある。


最悪の可能性しか頭に浮かばない。


そんな思いで、獅子島さんと顔見知りの医師に見てもらったんだけど・・・・






「問題はありませんよ。」

「よかった!」






結果は、悪くなかった。

ホッとする私達にお医者さんは言う。





「異常はないですが、様子を見るために1日入院しましょう。ただし、後から異常が出る薬である可能性もあります。念のために通院してくださいね。」

「わかりました。先生の判断にお任せします。」

「瑞希お兄ちゃんをお願いします!先生!」

「ははは。もちろんですよ獅子島さん。坊やも、お兄さんに付き添ってあげて下さいね。」





こうして、瑞希お兄ちゃんの入院は決まった。

獅子島さんの手配で、すぐに個室に通された瑞希お兄ちゃん。

ついでに、可児君も1日泊まることになった。

可児君の場合は、目に見える怪我だけど、瑞希お兄ちゃんは見ただけじゃわからない。

1日と言われたけど、翌日の件さ次第では、数日入院だと獅子島さんが付け加えてきた。

私は龍星軍四代目総長として、瑞希お兄ちゃんの側にいることを許された。

念のための看病も。

円城寺君も残ると言ったけど、先輩達の判断で却下された。

他のメンバーも初代龍星軍メンバーの命令によって帰宅となった。