「ばか、凛!危なから下がって・・・!」
「下がりません!」
防いでくれた手を、自分の手と重ねる。
そしてゆっくりと瑞希お兄ちゃんの方へと戻しながら告げる。
「売られた喧嘩は叩き返すのが、俺の流儀です!龍星軍四代目総長としての・・・・!!」
「凛・・・・!?」
「だから動かないでください、『瑞希さん』。それが奴の要求ですよ・・・!?」
「凛・・・・」
かっこつけるため、漢モードで言えば、ハッとしたような顔で私を見つめる瑞希お兄ちゃん。
(ああ・・・そんな憂いを込めたお顔もいい・・・!!)
真面目な顔をしながら、心の中でにやけて言えば、不愉快な声が響いた。
「あーはっはっはっ!わかってんならいいよ!早く武器を捨てろ、凛道!」
「僕の武器の大きさだと、あそこのゴミバコンにダンクシュートはちょっと・・・」
「だれがそんなこと言ったんだよ!?なんで、毎回ななめ上の考えなんだよ!?わざとか!?」
「?いいえ、そんなつもりないです。」
〔★凛はマジで言っている★〕
キレながら困っている相手を見ていれば、耳元でささやかれた。
「凛・・・・トンファーを床に置け。」
「瑞希お兄ちゃん?」
私にそうつぶやいた後で、蛇塚に向かって問いかける。
「足元でいいよな、蛇塚?」
「蛇塚さんと言え!!ダメだ!武器はこっちによこせ!」
「え?リクエストするの?」
「たりめぇーだろう凛道!?オメーの身近にオメーの得物があったら、反撃されて困るからな!?」
「あれ?そういう方法もあったんですね!」
「あれ!?俺余計なこと言った!?」
〔★一言多かった★〕
「あ、あははは!まぁいい!どうせ、その方法は使えないからな!」
自分の失言を誤魔化すと、蛇塚は言った。
「早く武器をよこせ!妙な真似しやがったら、撃ち抜くぞ!?」
「むぅ・・・・」
(とはいえ、渡したら渡したで、誰かが撃たれてしまう・・・)
〔★確実に凛は撃たれる★〕


