彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




テンションを上げ続ける蛇塚が叫ぶ。




「おい!先に、瑞希お兄ちゃんをブチ抜かれてぇーか!?」

「え!?逆ギレはやめて下さい!瑞希お兄ちゃんは関係ない!」

「そうだ。ほとんど、凛道が悪い。」

「円城寺君!?」

「つーことで、連帯責任だ。俺らが相手になる・・・!」




そう告げると、私にするように円城寺君が蛇塚にメンチを切る。





「円城寺君・・・?」

「馬鹿な頭でも、守らなきゃダメだからよー?」

「ええ!?」





悪そうな顔で笑うと、まるで私をかばうかのように前に立つ円城寺君。




「円城寺君、どうして・・・・!?」

「うるせぇ。壁になってやるから、瑞希さん守れや総長。」

「円城寺君・・・・!」




そっぽを向きながら私に告げる姿に、目頭熱くなる。




(瑞希お兄ちゃんがいるとはいえ、こんな風に言ってくれるなんて、思ってもなかった・・・!)





しかも、それは円城寺君だけじゃなかった。






「うははははは!てっきり、えんなんとか君は、凛を見捨てると思ったんやけどなぁ~!?」

「ヤマト!?」


大きな体をゆらしながら、円城寺君の横へと並ぶヤマト。

「うるせぇ!ダメだと思ったら放り出す!」




これに円城寺君がしかめっ面で答えるが――――――――――――




「そりゃあ、残念!あたしが、そうさせないからね。」

「カンナさん。」

「俺らもそのつもりだ。」

「やるならやりやがれ!」

「おう!龍星軍なめんじゃねぇ!」

「秀君、悠斗君、可児君。」




ヤマトに続くように、みんなが私達の前方へと移動してきた。





「みんな・・・・」

「うはははは!気が合うのぉ~!?よかったなぁー凛!?わしもふくめて、全員ええツレやで~!?」

「うん・・・・!」





ちょっと前まで、『僕』には友達がいなかった。


それが今はこんなにもいる。


『私』の友達は、誰もいなくなったけど、まだ『僕』には誰かいてくれる。






「ありがとう、みんな・・・」





こんなにもたくさんの友達がいたんだ・・・!





〔★凛は友情をかみしめている★〕