彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




突然の発砲に呆然とする私達。




「おい、なんだ今の音!?」

「武器と武器がぶつかり合った音じゃなかったぞ~!?」


「秀君、悠斗君!」




正気に戻れたのは、外にいた仲間の声。

ドタバタと足音をひびかせてやってきたのは、見張り&退路確保のために残していた男子2名。

廊下を、玄関を気にしながら、部屋をのぞくと叫んだ。




「げ!?蛇塚!?あいつが持ってんのは~」

「チャカかよ!?」

「あは・・・!まだ仲間がいたのかよ・・・・!?」




そうつぶやくと、ピストルを構えたまま言った。




「全員動くな。一人でも動いたら、誰かが死ぬ・・・!」

「蛇塚・・・!」

「なんでもありですね・・・!?」


「こういうのを、一発逆転って言うのかなぁ~?」

「さ、さすが、蛇塚さん!」

「オラ、オメーら、大人しくしな――――――」

「動くなって言ってんだろう!!?」


ダーン!!


「ひゃあああ!?」

「え!?」




強気になった蛇塚の部下に、銃弾が放たれる。




「う・・・ああああ!?」




弾は当たらなかったが、フローリングの床に穴が開いた。





「動くなって言ってんだろう!?」

「き、菊千代先輩、なんで!?」

「俺ら、味方ですよ!?」

「うるせぇ!俺の言うこと聞けない奴は、みんな的(まと)だ!!」




怯えている仲間にそう言い放つ姿は、かなり危ない。




「あいつ・・・凛に負けて、イッちまったか・・・!?」

「え!?僕が原因ですか、瑞希お兄ちゃん?」




〔★勝利の代償は大きい★〕





「誤解するなよ、凛。お前が勝ったことは良いことだからな?」

「瑞希お兄ちゃん・・・!」

「コラそこ!なに勝手にしゃべってやがる!」




フォローしてくれる瑞希と私に気づいた蛇塚が、舌打ちしながらこちらを見る。




「安心しろ、凛道・・・!お前は、一発で仕留めてやる・・・!」

(うっ!)



ついでに拳銃も向けてくれた。





「お前の頭をねらって、パーンだ!人間ポップコーンにして、瑞希お兄ちゃんの口に押し込んでやるよ・・・!」


「瑞希お兄ちゃん、キャラメル派ですか?塩派ですか?」

「塩かな。」


「って、瑞希さん!?」

「凛も!!」

「あんたらふざけてる場合じゃないでしょう!?」




〔★瑞希は塩派だった★〕