彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




私がスカイプを切ったことで、完全に静かになった。

長く感じる無の時間。

それを終わらせたのはあの方だった。





「帰るか。」

「瑞希お兄ちゃん!?」





絶対無二の愛しい人。

低い声で言うと、私の肩を叩きながら言う。






「迎えに来てもらったから、帰らなきゃな。」

「は、はい!」






瑞希お兄ちゃんがそう言うなら、従うしかないでしょう!

ウキウキ気分で、並んで歩こうとしたら―――――






「ま、待て!」

「か、簡単に逃がすかよ!」





それに反対する声が上がる。




「こんだけ無茶して、なに言ってんだ!?」

「馬鹿にしてんのかよ!?」





ドアの近くにいた敵達が、そう言ってゆく手を、はばんだが。








「逃げれると、思って――――――」

「誰が逃げるだぁ?」









そんな敵に、ドスの利いた声がかかる。







「帰るんだよ。」





冷たい声で瑞希お兄ちゃんが告げる。






「俺は帰るって言ってんだよ。邪魔して寿命縮めたいか・・・?」



「「「ひっ!?」」」

「瑞希お兄ちゃん。」



「体は、もう動く・・・オメーらで試してやろうか?」






そう言って、ボキッと拳をならす愛しいお方。

いつもとは違う、冷たい表情で言い放つ。

静かに怒る獅子島さんとは、違う迫力があった。








「どけ。」

「「「うっ!」」」







瑞希お兄ちゃんの言葉で、敵が通り道を作った。

誰も何も文句を言わない。

口を閉ざして視線を下げていた。





(すごい!言葉だけで、あんな・・・!)





敵を黙らせた!

倒しちゃってるよ!




(カッコいい!さらに好きになっちゃったよぉ~~~!!)




〔★惚れ直してばかりだ★〕






「行くぞ、4代目。」

「は、はい!瑞希お兄ちゃん!」





彼の呼びかけに答えれば、少しだけ笑ってくれた。


微笑って言うのかな?


そんな瑞希お兄ちゃんも素敵!





(いつもよりカッコよさが増してて、私のハートが打ち抜かれそう!)








ズダーン!!





「・・・・・・・・・・・・はい?」

「凛!?」

「瑞希さん!?」

「凛さん!?」





見つめ合っていたら、2人の間を何かが通過した。





「え・・・?」





通った場所を見れば、壁に穴が開いてる。






「・・・・・・・・・え?」


ん?

おかしいな?

こんな穴、あったっけ??






「あーはっはっはっはっ!!今のは、お前らの運がよかっただけだぜ、凛道!?」

「なっ!?」






思わず、穴の開いた壁とは反対側を見る。





「蛇塚!?」


「次は・・・・あてるっ・・・・!!」





そう言いながら、片手で何かを構えてる。





「え・・・・?それ・・・・?」

「ふっははははは!ヤクザもんには、必須アイテムよ・・・・!」

「ピストル?」




拳銃でした。




〔★違った意味で、打ち抜かれた★〕