彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)





〈フン、そうだろう、瑞希姫?俺達は残業をするので遅くなる。職場には連絡してやったから、明後日から仕事へ行け。〉

「え!?明日もシフト入ってんだけど!?」

〈休みだと言ったら、休みだ。助けてもらっておいて、文句があるか?凛道達も納得できる言い訳ができるか?このお姫様ふぜいが。〉

「くっ!?な、ないです・・・!」

〈ならいい。凛道、あまりつけたり、消したりして遊ぶなよ?〉

「遊んでませんよ!ついてると、気になっちゃって~!」

〈あら~ん、怖かったのね、凛ちゃん?気づかなくてもごめんね!きゃわいいわ~〉

「へ?モニカちゃん??」

〈優しい凛たんには、早すぎたか?そういうことならわかったぜ。〉

「え?烈司さん?」

〈ちゃんと、敵の始末はしておけ、総長。じゃあな。〉

「え!?じゃあなって、獅子島さん!?」

〈わはははははは!じゃあ、消すぞー!!〉

「消すって、もも――――――――!?」





豪快に笑う百鬼の手が、パソコン画面を覆う。

画面を持ったのだと思った時。






――――――バッキっ!!



「え?」





大きな音と一緒に、画面がゆれる。





〈貴様!?パソコンを壊し~〉

〈ワハハハハ!・・・ヒャ!ハハハ・・・・ハッハ、バハ、バキバキ!〉




驚く田渕の声と、百鬼らしい声が響く。





〈パっ・・・ベベ・・・ビビ!ワハァア・・ワ、ワ・ハハハァアアア・・・・・!〉





歪む画面の映像と、人間の声と機械の音が混ざり合うハーモニー。





ザアー・・・ザザザー・・・・



「・・・。」






あっという間に、パソコン画面が砂嵐になる。

その光景に、誰もが黙り込む。

敵も味方も、無表情で固まって何も言わない。

動かない。

みんな、何が起きたのかわかったので、何も言えずにいた。

出来ずにいる。




「・・・・・・・。」

(本当に・・・・・・なんでもありね・・・・)




短い付き合いだけど。

これから長く付き合っていくと思うけど。





(これが・・・・初代龍星軍・・・・!)





そんな思いで、そっと手を伸ばす。

そして、砂画面状態のパソコンボタンを押す。

あちらへつながることのない電源を切る私だった。