(馬鹿力だとわかってはいたけど、迷うことなく、一思いにやっちゃった!)
「早かったですね、勝負がつくの!?」
「いや~それはどうかな・・・」
「瑞希お兄ちゃん?」
驚く私を抱き寄せながら、渋い顔で瑞希お兄ちゃんが言う。
彼がそう言った答えは、すぐにわかった。
〈5号、田渕組長は何と言った?〉
〈わはははははは!〉
〈ふむ、そうか。『必ず誓います、YES』とは言っておらんか。〉
「言う暇なかったと思いますけど!?」
〈凛道の言う通りだな。5号、起こして差し上げろ。〉
「は!?起こす!?」
〈わははははっ!!任せとけーオラッ!〉
獅子島さんの指示を受け、田渕の頭部を掴んで机に叩きつける。
バキン!!
〈ぶっ!?〉
〈起きたな?〉
〈わはははは!確保―!〉
〈な、なに・・・ぐえ!?〉
痛みで我に返った田渕の首に、素早く腕を回す百鬼。
先ほどの体勢へと戻る。
〈おはよう、田渕組長。いい夢見れたか?〉
〈貴様!?獅子――――――〉
〈答えを聞こう。諦めるならイエスだ。〉
〈ふざけるな!このくそガ――――〉
〈そうか。5号。〉
〈わはははははは!〉
ゴリッ!
〈かは!?〉
獅子島さんの合図で、百鬼が田渕の首を絞める。
〈このぉ・・・・!〉
でも今度は、〆落さない。
「ちょ、どうする気ですか!?」
〈安心しろ、凛道。さっきのは挨拶だ。〉
「挨拶!?」
〈そうだ。〉
ギリギリと、首を絞められている人の横で淡々と獅子島さんは語る。
〈〆て落としてを繰り返してもいいが、それだと〆て落される方は苦しいのも楽になる瞬間も同じだ。つまり、苦痛が少ないということになる。よって、ここからは、〆落すまでをスローモーションでお送りしよう。〉
「嫌がらせじゃないですか!?」
〔★見せられる方も苦痛だ★〕


