彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




(馬鹿力だとわかってはいたけど、迷うことなく、一思いにやっちゃった!)



「早かったですね、勝負がつくの!?」

「いや~それはどうかな・・・」

「瑞希お兄ちゃん?」





驚く私を抱き寄せながら、渋い顔で瑞希お兄ちゃんが言う。

彼がそう言った答えは、すぐにわかった。




〈5号、田渕組長は何と言った?〉

〈わはははははは!〉

〈ふむ、そうか。『必ず誓います、YES』とは言っておらんか。〉


「言う暇なかったと思いますけど!?」

〈凛道の言う通りだな。5号、起こして差し上げろ。〉


「は!?起こす!?」


〈わははははっ!!任せとけーオラッ!〉





獅子島さんの指示を受け、田渕の頭部を掴んで机に叩きつける。




バキン!!



〈ぶっ!?〉



〈起きたな?〉

〈わはははは!確保―!〉

〈な、なに・・・ぐえ!?〉





痛みで我に返った田渕の首に、素早く腕を回す百鬼。

先ほどの体勢へと戻る。




〈おはよう、田渕組長。いい夢見れたか?〉

〈貴様!?獅子――――――〉

〈答えを聞こう。諦めるならイエスだ。〉

〈ふざけるな!このくそガ――――〉

〈そうか。5号。〉

〈わはははははは!〉



ゴリッ!


〈かは!?〉






獅子島さんの合図で、百鬼が田渕の首を絞める。





〈このぉ・・・・!〉




でも今度は、〆落さない。




「ちょ、どうする気ですか!?」

〈安心しろ、凛道。さっきのは挨拶だ。〉

「挨拶!?」

〈そうだ。〉




ギリギリと、首を絞められている人の横で淡々と獅子島さんは語る。




〈〆て落としてを繰り返してもいいが、それだと〆て落される方は苦しいのも楽になる瞬間も同じだ。つまり、苦痛が少ないということになる。よって、ここからは、〆落すまでをスローモーションでお送りしよう。〉

「嫌がらせじゃないですか!?」




〔★見せられる方も苦痛だ★〕