彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)





「可愛いお前に怖い思いさせて・・・・・ごめんな、凛?」

「そんな!僕はまったく、怖くないです!平気です!」

「気ぃ使ってるんだな、オメーは?優しいな、凛。」



そうささやきながら、私をいたわるように優しく体に触れてくる。

その手付きだけでもドキドキするのに、甘いささやきに心臓が高鳴る。



(ああ・・・!こんなに至近距離で見つめられたら、ますます惚れ直しそう・・・!)



急にサービス良くなった!



〔★凛のテンションが上がった★〕




うっとりする私に、うっとりする表情で瑞希お兄ちゃんは言う。



「可児だけじゃなく、俺まで助けに来るとか、面倒かけて・・・」

「そんなことないよ!僕、瑞希お兄ちゃんが大好きだから!僕だけじゃない・・・他のみんなだって・・・!」

「ああ、俺も凛が大好きだよ・・・!」


〈瑞希!〉




重なる私達の視線。

外野の声なんか聞こえなくなるぐらい、甘い空気。




「俺の可愛い凛・・・!」


〈みずきっ!!〉



〈うるせぇ。〉


スパーン!


〈うぐっ!?〉


〈未練がましい上に、見苦しい。〉




「獅子島さん!?」





私達のラブラブシーンが最高潮になった時、頭をはたく音がした。

抱きしめられた瑞希お兄ちゃんの腕の中で見たのは、丸めた雑誌で組長の頭を叩いた黒子4号の姿。



〔★怖いもの知らずだ★〕




焼きもちを妬くヤクザに、ゴミを見る目で獅子島さんが語る。





〈ふー、見るに堪えん、見苦しさだ。割愛して告げる。今日の一件は忘れろ、田渕。そして、真田瑞希にも、凛道蓮にも、龍星軍にも、我々からも手を引け。〉

〈貴様!?俺がそれに応じると思ってるのか・・・!?〉

〈納得してもらうためにも、俺達がこうやって、わざわざ、出向いてきてやったんだ。〉

〈大人をなめるなよ、この・・・!〉


〈暴言は聞き飽きた。5号!〉





抵抗する組長を冷めた目で見てから、その田渕の首を絞めている相手を呼ぶ獅子島さん。




〈わーははははははは!出番か!?〉

〈かまわん。作戦Mで、コラシメテヤリナサイ。〉

〈わははははははは!!うひゃひゃははははは!!〉




片言で、どこかの時代劇の主人公の人みたいに獅子島さんが命じれば、壊れたおもちゃみたいに笑いだす百鬼。





〈わっはっはっはっ!!〉

〈くっ!?うるせぇぞ、ガキ!耳元で、デカい声出す―――――――〉



ゴキッ!



〈かは。〉





勝負は一瞬でついた。

百鬼の〆落してで、白目をむいて動かなくなる田渕組長。



「えっ!?秒殺!?」

〈わはははははは~凛助、見たか~!?〉




〔★皇助は組長を倒した★〕