彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)






(ど、どうなってるの!?)





映画よりもハラハラする画面の向こう。

敵である田渕は、私達を警戒しつつも聞いた。





〈きさまら・・・初代、龍星、軍だろう・・・!?瑞希の仲間の・・・!?〉

〈初代龍星軍?なんのことだ?〉





田渕の問いかけに、画面右側の獅子島さんが鼻で笑う。

組長の右肩に顔がつくかつかないかの姿勢で前かがみになりながら、ホラー映画の幽霊のように眼だけで田淵を見ながら言った。






〈我ら、龍星軍にあらず。四代目龍星軍を陰から支える闇集団。〉


〈黒子ファイブだぜぇ――――――――!!わはははははは!!〉



メキメキメキ!



〈がぁあああああああ!?〉



「「「「「「え――――――――――――――――――――!?」」」」」」







獅子島さんが語り、百鬼が叫び、ほえながら田淵の首を背後からしめる。

首を絞められて苦しむまでの田淵を見せられ、衝撃告白をされたこともあって、敵味方関係なく驚くしかない私達。




〔★究極の自己紹介だ★〕






「く、黒子ファイブって、瑞希お兄ちゃん!?」





唯一、この展開がわかりそうな人に聞く。





「はははは・・・・。きっとやるって思ってた。」


「え!?想定内なの!?」





意外と冷静に答えてくれた。

ただし、固い笑いだったけど。




〔★さとり顔だった★〕





〈ということで、我々の仕事は、凛道蓮とゆかいな仲間達へ危害を向ける物への排除だ。〉

「なに言ってんですか!?」



〈こいつを苦しめることで、社会の汚れも綺麗に出来るのだ。人助けもいいところだと思わんか、凛道?〉

「本当に何言ってるんですか、あなた!?」



〈おっと、5号。しめるのはそれぐらいにしておけ。〉

〈わははははは!なんだよーこいつしめれば終わりだろう!?〉

〈馬鹿者。効率よくつぶしてこそ、ストーカーの再犯防止だ。〉




そう言うと、黒のサングラスを手で直してから獅子島さんは言った。




〈田渕組長。やってくれましたね?未成年の身内を使って若者を誘拐ですか?〉

〈・・・。〉

〈おやおや、『くだらん』、『お前程度の奴と口を利くつもりがない』というお顔をしていますね?〉




礼儀正しく、無表情で話す獅子島さん。





(こわ・・・・!)



そんな感想しか出ない。




〔★新しい恐怖体験だ★〕