彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)





「お前が龍星軍なら、凛道さんに頼んでくれよ。俺は逆らわない、従う・・・お前の格下になって、下につくのも構わない!凛道さんや可児のために、働く!仲間になるからさ・・・!?」

「羽柴、お前そこまで・・・・」

「へへへ・・・当然だろう?また、お前とつるめるなら・・・親友同士だろう・・・!?」



(嘘つけ!)



ムカついた。

その言い方に、いやらしさを感じた。

助かるためなら何でもする。

それだけでもムカつくのに・・・・!




(こいつは、下手(したて)に出るふりをして、仲間になってやると言ってる!)




龍星軍は、瑞希お兄ちゃんが作った大事なチーム!

瑞希お兄ちゃんへの侮辱とも取れる態度が許せない!!




(何が友達よ!?親友よ!!?)




神経を逆なでされる。


可児君にどれほどのひどいことをしたか、わかってない発言に顔が熱くなる。





(自分がした悪いことを、『友達』という言葉を使ってなかったことにしようとしてるっ!!)



その根性に、考え方に、思いやりのなさに―――――――!



(ぶっ飛ばしたい!でも――――――――――)



聞かれているのは、可児君。




(どうするの、可児君!?まさか、許したりなんかは―――――――)




しないよね・・・・?



私の視線に気づかない2人。



「なぁ、可児!?」



手を出して、うながすお友達。

これに可児君は、迷った末、手を伸ばす。





「可児テメー!?」

「コラ、ハゲ!」

「うはは!冗談やろうー!?」


(え?)




気づけば、戦いながら、他の3人も彼らを見ていた。

え?いつの間に?


円城寺君達を見てから、可児君へ視線を戻す。

羽柴が安心したように笑っていた。

私の目に、2人の手が重なる。






「誰が友達だ!!?」

「ぐあ!?」


バキッ!!



「え!?」





そう見えたのは、『錯覚』だった。



ゴキッ!!



すごい音がしたと思えば、可児君がそいつの顔面に拳を入れていた。