彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)





ドキッとしたので、瑞希お兄ちゃんを見てドキドキする。




「えい。」

「ぶへっ!?」



向かってきた相手に肘鉄を食らわせ、残り二人を見る。




「うははははは!!うははははは!!!」

「凛さんへ捧げる勝利!!龍星軍として、初陣飾るぜー!!」




修学旅行で見たお寺の両脇にある木造2体セットみたいに、背中合わせで戦って・・・




「軽い軽い!うはははは!!」


ガンガンガン!!


「ぐああ!?」

「あいつ!?人間を両手でつかんで、天井に打ち付けた!?」

「2人一緒に秒殺!?」



戦って・・・・



「そりゃあ!もういっちょ!」

ゴンゴンゴン!


「くお!?」


「出た!可児必殺の頭突き!」

「あれで石割ったよな!?」


戦って・・・・?




(壊してない・・・?人間を・・・・)



〔★ハチャメチャすぎた★〕




その光景を見て考えた。

もしかしたら、とんでもない2人に声かけたかもしれない。

そう思いつつ、瑞希お兄ちゃんを見て元気を出す。




「オラ!」



(やっぱり、素敵♪)



〔★見過ぎだ★〕




「凛道~~~~~~~!!」

「え?」




安心しながら見惚れていたら、そいつが私へとツッコんで来た。





「えぐってやる!!」

「蛇塚。」


「凛!?」

「野郎、ナイフを!?」





それに気づいた瑞希お兄ちゃんと円城寺君が叫ぶ。

一瞬ではあったけど。






「備えはしてる。」

「なに!?」






えぐると・・・刺すと言っていたのかな?

刃先を私に向けて飛び込んできた相手に利き手を向ける。






「なっ!?」



ドスッ!




「凛さん!?」

「うは!?手に刺さったかいのぉー!?」




(普通はね。)





突き出した肘に、大きなナイフの刃が刺さってる。

私が腕を差し出したのにも驚いただろうけど、ナイフから伝わる手応えに、蛇塚は驚いたと思う。







「なっ・・・!?それ・・・・!?」

「トンファー。」







腕ではなく、腕の代わりに差し出したトンファーに、ナイフがあたっていた。

ツルツルの表面に、力を入れていたことでナイフの刃が滑る。

蛇塚の体がバランスを失う。





「うっ!?」

「寝てろ。」




ナイフを弾く。



キン!


「あ!?」




弾いた勢いそのままに、トンファーを蛇塚の首に叩き込んだ。




ゴッ!?



「あぐ!?」




キレイに入り、彼は床へと崩れる。




ドサッ!


「蛇塚さん!?」

「なんだ・・・やればできるじゃないですか?」




倒れた相手に、トンファーを腰のベルトにさしながら言った。







「自然体の土下座。」








私の言葉に、蛇塚が答えることはなかった。