彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




〈笑うな、ちんちくりん!瑞希も~~~!許せん!菊千代!〉

「・・・いいよ・・・」




目を吊り上げるおじさんに、蛇塚が答える。




「俺もよぉ~ガチで、凛道蓮君を殺したくなったからさ~死んでもらってもいいよな・・・!?」

「蛇塚。」




そう語る相手の手には、巨大なナイフが握られている。




「オメーら、聞いての通りだ!マジで、殺すつもりでやれ。」

「えっ!それは・・・」

「ちょ、過激じゃない?菊千代君?」

「まとめてかかれば、倒せるし、殺すのは・・・」



殺意満々の2人をよそに、周りの仲間達の反応はイマイチ。




(そりゃあ、遊びで人を殺すとかないでしょうー?)




そう思っていたら、蛇塚の顔がゆがむ。



「なによ、出来ないって言いたいのか?」

「いや、俺達には、荷が重すぎて~」

「ああ!?仲間だって誓ったのは、嘘か!?バラバラの組織、固めてやったのは誰だ!?SHIELD守ってやってんのは誰だ!?」

「それは蛇塚先輩・・・」

「オメーらも!俺が頭してる蛇の目にいるから遊べてんだろう!?パクられないのも、補導も受けなかったのは誰のおかげだ!?」

「き、菊千代さんが・・・」

「いざとなりゃ、俺の役に立つって言ったのは嘘か!?」

〈もういい、菊千代。〉



キレる蛇塚を止めたのは、液晶画面の中の人。



〈堅気相手に、しろってのは無理がある。〉

「おじさん・・・」

「そ、それじゃあ~」



ホッとする蛇の目のメンバー達に田渕は言った。



〈出来ないなら、死体に化けてもらえばいい。俺らの関係を知ってる以上、使えないなら始末すりゃあいい。ちんちくりん共を殺すなら、いくら仏が増えても構わねぇ。〉


「なっ!?」



あまりのセリフに驚く私。



「ひっ!?」

「お、俺らを殺・・・!?」



おびえる蛇塚の仲間。



「あははははは!それいいね、叔父さん♪」



楽しそうに笑う蛇塚。



「なんで俺達が、殺されなきゃ・・・!?」

〈俺は、菊千代の仲間じゃないなら殺せばいいと言っただけだ。菊千代と付き合ってたってことは、それぐれーできる仲間だろう・・!?〉

「う、それは・・・」

「俺達は・・・」



青い顔で迷う男達。