瑞希お兄ちゃんを守るようにして、彼の前に座る。
座るというか、片膝をついた。
そして、帽子の隙間からテーブルの上の画面を見上げる。
角度は見上げながら、視線は見下げながら。
一番の大ボスに、話し合いスタイルで声をかけた。
「組長さん、いつまでも若い子の尻追い掛け回してどうすんの?部下に示しがつかないぜ。」
〈菊千代!いつまで凹んでやがる!ちんちくりんどもを殺せ!〉
(ちんちくりんって・・・)
やっぱり私のこと?
〔★凛のことだ★〕
私の問いかけは完全に無視して、ヤクザの親分は吠える。
〈オメーも極道の者なら、ここまでされて逃がすような真似はするめぇな!?菊千代!〉
「お、叔父さん・・・!」
〈瑞希以外は、生かしておくな!ちんちくりんとその仲間を殺せ!片づけは俺がしてやる・・・!〉
「叔父さん・・・」
「本人前にして、何言ってんですか!?」
〔★とんでもないことだった★〕
〈なにびびってんだ、ちんちくりん!?極道に手を出せば、こうなるってわからなかったか~?脳みそが小さいな?〉
「むしろ僕らは、その極道からちょっかいを出された側です!被害者ですよ!?それなのに・・・・はぁーあ・・・なんで瑞希お兄ちゃんが、おじさんを大嫌いなのかわかりました。」
「わかってくれたか、凛。俺、あいつが超大嫌い。」
〈瑞希ぃぃぃぃぃ!!〉
〔★はっきりと否定された★〕
「うはははは!フラれたのぉー!あれ、何回目!?」
「15回じゃねぇか?俺は烈司さんからそう聞いたぜ?」
「はぁ~27回じゃねぇの?モニカ先輩はそう言ってるぞ?」
「どっちが本当だよ?なぁ、凛さん?」
「瑞希お兄ちゃん。」
「30回越えてから数えてない。」
「あ、みんな不正解ですか~あはははは!うざいですよねぇ~」
「ははははー!そうなんだよなぁ~凛は可愛いのになぁ~」
〔★失恋話が笑い話になった★〕


