「凛道!エビ固めだけでも、ムカつくのに~!俺の心をもてあそびやがって!」
「僕がしたのは、『逆エビ固め』です。」
「ムカつく訂正しなくていいんだよ!不法侵入と傷害罪もいいところだぞ!?」
「誘拐犯のくせに、偉そうに言わないでください。ちなみにあなたが、主犯でしょう?」
興奮する馬鹿を見たまま告げる。
パソコン画面を指さしながら言えば、そこに映っているおじさんが偉そうに返事をした。
〈証拠もないのに決めつける気か、ちんちくりん?〉
そのセリフで相手を見れば、ふてぶてしそうにしていた。
〈情けねぇな、菊千代!やくざ者が、素人相手に泣かされやがって・・・!〉
「だって、おじさん!こいつ俺のゲームを~!」
〈黙ってろ!ちんちくりん、オメーもわかってんだろうな?ヤクザを冤罪にすると、後が怖いってことがわかってないのか?〉
そう言われて、ますますカチンときた。
「いや、ヤクザが怖いのは知ってるのでいいです。どっちが言いだしたことか、わからないし、本当のこと言いそうにないので、こちらで決めます。」
「「「「「決めるの!?」」」」」
〔★敵味方から、総ツッコミが起きた★〕
「そうです。僕に賞金をかけていた蛇塚が、僕が大切な瑞希お兄ちゃんをさらうことで、この誘拐事件におヤクザさんのエロジジイを引き入れた。それが第一印象です。」
〈久々だな・・・ここまで侮辱されんのは・・・・!?〉
「しかたないですよ。日ごろの行いと、第一印象が最悪でした。それを思えば、蛇塚なんて・・・円城寺君を見習えばいいのに。」
「どういう意味だ、テメー!?」
「俺を例えに出すってどういうことだ!?」
〔★敵も味方が何か言いたそうだ★〕
答えを要求する2人を無視して、ラスボスであろう男に言ってやった。
「そういうわけで、田渕組長。瑞希お兄ちゃんは返してもらいますよ。そして、いい加減、新しい恋を見つけて下さい。フラれるのは慣れてるでしょう?」
〈口の減らんガキだな・・・!?〉
瑞希お兄ちゃんをストーカーしてるヤクザの親分に、最終警告を告げる。
これに相手は、悪い大人は、ひるむことなく言った。
〈手のつけられんクソガキだ。将来がどうなるかよくわかる。長生きできない部類だな・・・!?〉
「あんだと!?凛さんに対して、失礼なー!?」
「よせ、可児。」
「凛さん!?」
「『俺』がサシで話をする。」
心配する可児君にそう伝え、瑞希お兄ちゃんの後ろから移動する。


