パソコンに映る男を見て思う。
「なるほど、あなたが裏で蛇塚を操っていたんですか?」
〈操る?俺とそいつは身内だ。〉
「あれ!?そんなに近い関係!?」
(てっきり、雇主と飼い犬だと思ったのに!?)
名探偵気分で言ったセリフが、恥ずかしい!
〔★凛のなにかがへし折られた★〕
〈坊主、宅配便とはうまくやったな・・・普通、身分証明書の提示は、クレジットカードぐらいだ。〉
「そうだ!幽霊ウォッチのゲームはどこだ!?返せよ!」
(返せってお前・・・・)
こっちが瑞希お兄ちゃん返してほしいっての!
奪い返すけどさ~
イラッとしつつも、想定内だったの言った。
「これですか?」
蛇塚の問いに、獅子島さんから指示された物を出す。
(拾った茶封筒に入れたブツ!)
「おい、なんでそんなに汚れてんの!?てか、入れ物がおかしいだろう!?」
「おかしくないですよ。どうせ君が汚すと思いましたので、入れ替えておきました。」
「ケンカ売ってんのか、コラ!いいから、ゲーム返せ!汚れた袋でもいいから!」
「いいですよ。返してほしかったら、『私はダメな人間です。二度と真田瑞希さんを田渕に差し出す真似はしません。ごめんなさい。』と言いなさい。」
「セリフ長っ!?てか、言うかボケ!渡さないと、この場で全員殺すぞ!?俺は、ヤクザの身内だぞ!?」
「そうですか。わかりました。」
反抗的な態度にうなずいて立ち上がる。
(・・・・こいつのおかげで、瑞希お兄ちゃんはさらわれた。)
お店だって、サボり扱いになった。
こらしめてやろう。
「・・・。」
無言で、持っていた包みを蛇塚に差し出す。
「凛!?」
「凛さん、渡しちまうのか!?」
「なにやってんだ、凛道!」
「うはははは!」
仲間達から非難が上がったけど気にしない。
(文句言われること、してないもん。)
「あははは!そうだよ!叔父さんも見てるし、最初から素直に~!」
そう言って、伸びてきた手が取ろうとする前に品物をひっこめる。
「サインは?」
「は!?」
「サインがないと、渡せませんね。」
「この後におよんで、まだ宅配ごっこ!?」
〔★忠実な演技だった★〕


