彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




「俺にはない発想だな。」

「反対しますか?」

「凛がそうするなら、それで俺はかまわない。」

「瑞希お兄ちゃん・・・・!」



「って!?マジで、サークル活動のノリで、掛け持ちオッケーするんですか、凛さん!?」




うっとりしながら瑞希お兄ちゃんを見ていたら、そんな声をかけられた。



(え?その声は・・・・・)



予定では、いないはずの声の主。

思わず、私以外の龍星軍メンバーもそちらを見る。

瑞希お兄ちゃんがいる向かい側の壁から聞こえてきた方に目を向けた。





「可児君!?」




いたのは、またグルグル巻きにされている可児良信君。

その姿、見慣れてしまいそう。



〔★それは困る★〕




「ど、どうして、君までここに!?」

「俺を助けようとして、捕まっちまったんだ。」

「え!?そうなんですか、瑞希お兄ちゃん!?」

「ああ、わりぃことした。」

「そうなんですか・・・可児君・・・?」

「面目ねぇ、凛さん!すんません!」



頭を下げる可児君だったが、怒る気持ちにはなれない。



「謝らないでよ、可児君。君は、瑞希お兄ちゃんを助けようとしてくれたんでしょう?僕が思った通り、男気のある人だよ!」

「凛さん・・・・!」

「誰か!ヤマト、助けてあげて!近くにいるじゃないか!」

「うはははは!これ、ロープ引きちぎってええ?」

「だー!?いたたたた!馬鹿!引きちぎる前に、皮膚に縄もようの入れ墨が出来る!食い込んでる!」

「・・・円城寺君、ナイフ渡してあげて下さい。」

「笑点の『座布団持ってってくれ』って言う口調で言うなよ・・・。」



文句言いつつも、私達から離れてナイフを持っていく円城寺君。



「ほれ。」

「うはははは!」




ナイフを渡されるなり、スパーンと縄を切断するヤマト。




〔★良い動きだ★〕