〈俺達初代は4代目メンバーに対して、やってやれるだけのことはした。捕まったのも瑞希の自己責任。死人は出すなよ。〉
「それはそうですけど!」
(なんか冷たい!)
仮にも、瑞希お兄ちゃんの親友でしょう!?
視えない相手に代わり、側にいる相手に目だけ訴える。
顔を寄せて一緒に話を聞いていた円城寺君が、切れ顔で私の電話をにらんでる。
ヤマトもヤマトで、指でバッテンを作ってニヤニヤしていた。
たぶん、苦笑いなのだろう。
そう言う周囲の反応もあって聞いた。
「獅子島さん、瑞希お兄ちゃんこと、どうでもいいんですか!?」
〈何度も言うが、捕まった瑞希が悪い。自力で生還した分、お前の方がマシだな、凛道。褒めてやろう。〉
「嬉しくないです!獅子島さん、ひど―――――――!」
〈ほぉ、文句でもあるのか?〉
「文句というか、僕はただ!」
〈烈司辺りに言わせれば、お前達を信じてやってるんだ。期待に応えられると思って、通信を切るだけだ。〉
「え?僕らに期待・・・?」
ひどい言葉の中に現れた、優しい単語。
獅子島さんから、そんな言葉が出るとは思っていなかった。
普段がひどいだけに、すごく敏感に反応してしまった。
「獅子島さんが、僕たちに期待してるとおっしゃるんですか・・・?」
〈当たり前だ。皇助も、モニカも、この俺でさえ、出来ると思っている。それでもまだ、俺の声を聞いていたいか?心細いか?〉
「獅子島さん・・・」
〈どうなんだ?4代目龍星軍総長、凛道蓮?〉
挑発するような、背中を押すような言葉。
やっぱりこの人は、ひどくて、怖いけど―――――――――――
「ありません。」
(本当にひどい人なら、ここまで協力してくれないよね・・・・?)
〈ならば、お前達の龍星軍ぶり、見せてもらおうじゃないか?〉
そこまで、そこまで言われるなら、信じてくれてるなら。
「わかりました。俺は、俺達は、必ずあなたのご期待に添えます。」
(そう言うしかないじゃない?)
そんな思いで答えれば、電話の相手が静かに言った。


