彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)





「うははは~!速いなぁ~凛!」

「なんだあいつは!?瑞希さんとなると、目の色変えやがってクソが~!」

「って、大河!?」

「そう言うお前も走り出すなよ!」

「たく、しょうがねぇー奴らだな!あたしら置いてきぼりかよ?」

「うはははは!冷蔵庫もやで!しゃーないから、わしが持ったろ!」



そう言うと、段ボールに包まれた家電を軽々片手で持ち上げるヤマト。



「あ、おい、ヤマト!」

「うはははは!!わしも追いかけっこにまぜてやー!」



カンナ達の制止を振り切り、凛と大河の後を追いかけて階段を駆け上がる。

その様子に、まだ一階にいるカンナと悠斗と秀が呆れる。



「たく・・・どこでスカウトしたんだよ?あの能天気男をよ~」

「冷蔵庫片手で担いで行っちまいやがった。」

「なんだよ、普通だろう!あれ、中身空っぽだろう!?」




(そう、その通り!)



はるか後ろから聞こえてきた会話に、私はニヤリと笑う。

獅子島さんは言った。




(『行きも帰りも楽になるようにしろ。そのためにも、重い荷物をみんなで持って、動けなくなっているふりをして、住民にマンションの中に入れてもらうように誘導させろ。配達先は階段で登れる階と言って、エレベーターは事態しろ。』)




頭の良い先輩は言ったのだ。





〈くれぐれも、防犯カメラに入るようなへまはするなよ・・・・!?〉とね。




〔★的確過ぎだった★〕





(本当に・・・・獅子島さんって、何者だろう??)




烈司さんは占い師。

モニカちゃんはファッション関係のお仕事?をしてる。

百鬼は整備士で・・・・




(獅子島さんだけ、彼の正体だけ、まだわかってないのよね。)




だいたいは、みんなわかってるのに、1人だけ知らないのはモヤモヤする。



(とはいえ・・・・こちらから話しかけるのは怖い・・・)



助け出した瑞希お兄ちゃんに、聞いてみよう!



〔★直接聞く勇気はなかった★〕