「うははは~!速いなぁ~凛!」
「なんだあいつは!?瑞希さんとなると、目の色変えやがってクソが~!」
「って、大河!?」
「そう言うお前も走り出すなよ!」
「たく、しょうがねぇー奴らだな!あたしら置いてきぼりかよ?」
「うはははは!冷蔵庫もやで!しゃーないから、わしが持ったろ!」
そう言うと、段ボールに包まれた家電を軽々片手で持ち上げるヤマト。
「あ、おい、ヤマト!」
「うはははは!!わしも追いかけっこにまぜてやー!」
カンナ達の制止を振り切り、凛と大河の後を追いかけて階段を駆け上がる。
その様子に、まだ一階にいるカンナと悠斗と秀が呆れる。
「たく・・・どこでスカウトしたんだよ?あの能天気男をよ~」
「冷蔵庫片手で担いで行っちまいやがった。」
「なんだよ、普通だろう!あれ、中身空っぽだろう!?」
(そう、その通り!)
はるか後ろから聞こえてきた会話に、私はニヤリと笑う。
獅子島さんは言った。
(『行きも帰りも楽になるようにしろ。そのためにも、重い荷物をみんなで持って、動けなくなっているふりをして、住民にマンションの中に入れてもらうように誘導させろ。配達先は階段で登れる階と言って、エレベーターは事態しろ。』)
頭の良い先輩は言ったのだ。
〈くれぐれも、防犯カメラに入るようなへまはするなよ・・・・!?〉とね。
〔★的確過ぎだった★〕
(本当に・・・・獅子島さんって、何者だろう??)
烈司さんは占い師。
モニカちゃんはファッション関係のお仕事?をしてる。
百鬼は整備士で・・・・
(獅子島さんだけ、彼の正体だけ、まだわかってないのよね。)
だいたいは、みんなわかってるのに、1人だけ知らないのはモヤモヤする。
(とはいえ・・・・こちらから話しかけるのは怖い・・・)
助け出した瑞希お兄ちゃんに、聞いてみよう!
〔★直接聞く勇気はなかった★〕


