私の素朴な質問に電話の相手は答えてくれる。
〈フン!これだからバカは・・・〉
「ば、ばか!?それって、僕のことですか!?」
小馬鹿にするように鼻をならす冷徹な人に、イラッとする。
聞き返せば、変わらぬ口調で言われた。
〈そうだ。甘ったれのブラコンが!なんのために、粗大ゴミだらけの場所に、お前らを待機させたと思っている。〉
「え!?」
その言葉で、もしかして、と思う。
〈周りを見わたしてみろ、凛道。テーブル、家電、ゲーム機・・・・荷物があるだろう?〉
「そうか!これを宅配便の荷物にすればいいんですね!?」
〈やっとわかったか、天然が。単車を止めた場所の出口付近に、段ボールも置いてあるはずだ。その辺りの資源ごみはきれいなものが多いからな。金持ちばかりが住んでるだけあって、捨ててる物も高価だ。〉
「そうでしたか!?あれ?でも・・・普通、そういうのはマンションの地下や一階にゴミ捨て場に持っていきますよね?カラスとかに、あさられないようにしてません?」
〈金持ちの親はそうでも、ガキまできちんとゴミ箱に捨てると思うなよ。そこはそういうガキ達が、気分次第で不用品を捨てる場所だ。決まったゴミ出し曜日など守るか。マナーに関しては、金があってなくても、守らんものは守らん。〉
「そうですね・・・・」
〔★説得力があった★〕
「わかりました。そういうことでしたら、みんなで手分けして、荷物を持って、行ってきます!」
〈何を言ってる、凛道?〉
「え?」
私の言葉に、なぜかダメ出しする獅子島さん。
〈凛道、お前は天然なのか?〉
「し、失礼な!普通です!」
ちょっと馬鹿にされた気がして、強く言い返す。
これにため息をつきながら、眼鏡の先輩は言った。
〈頭を使え。行きも帰りも、楽な方がいいだろう。1つで十分だ。〉
「はあ!?1つ??」
〈どうやら、俺が教えてやらんとわからんようだな?仕方がないので、教えてやろう、凛道。感謝しろ。〉
「う・・・お、お願いします・・・!」
言い方にイラッとしたけど、しぶしぶ従う。
実際、この人の策略はすごい。
性格はひどいけど、すごい人だから。
冷酷残忍性が見え隠れしてるけど、すごいお方なの。
(瑞希お兄ちゃんを助けるために必要なすごい人材だから・・・・!!)
我慢しなきゃ、この人はすごすぎる先輩、すごすぎる先輩・・・!!!
〔★褒め言葉になっていない★〕


