彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




「いやぁ~せっかちさんやったから、たたんでもぉーた!うはははは!」

「なっ!?お前がしたのか!?」

「いやいや!わしやのうて、そっちの怒り面の兄ちゃんや!わしは、扉叩いただけや~ん!?」

「誰が怒り面だコラ!?嘘言ってんじゃねぇーぞ、グラサン!俺を巻き込むな!」

「うははははは~冗談やー!せやから、そっちの蛇タトゥーの兄ちゃん大当たりや~!フィーバー!フィーバー!おめでとうさんっ!!」

「そうか、それなら、よか・・・・・よかねぇーよ!なにがおめでとうだ!?」




グラサンに流され、ホッとしかけて、それに気づいた蛇塚が怒鳴る。




「それお前、人間と扉と両方ふっ飛ばしたってことじゃ―――――――!?」


「困りますよ、お客様。」




蛇の目の頭が苦渋を言い終わる前に、深く帽子をかぶってる奴が近づきながら蛇塚に言った。





「当サービスでは、本人以外の受け取りは行っていません。よってペナルティーとカウントし、その制裁をさせていただきます。」

「そんなペナルティー聞いたことねぇぞ!?」



「――――――――聞いた聞かねぇは、俺らの知ったことじゃねぇ!!」





蛇塚の反論に、深く帽子をかぶっていた奴が罵声を上げる。






「今度は身替わりは許さねぇぞ、蛇塚菊千代!」

「おま、誰だ!?」






脅すように言う蛇塚に、深く帽子をかぶっている奴が動く。






「助けに来ましたよ、王子様?」

「あ・・・・!?」






キザな口調と、帽子の隙間から俺を見る瞳。

その目を見た瞬間、まさかと思う。

そして、素早くポケットからバンダナを取り出すと、首の後ろでしっかり結ぶ。






「本日限定のスペシャルな配達は―――――俺らから蛇塚菊千代&その仲間達への怒りの鉄拳サービスと、真田瑞希様の受け取り奪還!!」







威勢のいい声に合わせ、帽子が飛ぶ。

同時に、着ていた制服を1人だけバッと脱いだ。


そこに現れたのは―――――――――――







「返してもらうぜっ!俺のお兄ちゃん!!」






真っ白な生地に、龍の模様をまとった漢。

制服の下の特服を披露した。







「龍星軍4代目総長、凛道蓮!真田瑞希さんを奪い返しに、ただいま参上!!」


「凛!!?」







俺の可愛い後輩で、弟分の凛道蓮だった。