彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)





可児の表情がよくなったことで、俺の気分も会話も円滑になった。

だから、後輩になった相手に向かって言った。




「可児、オメーはなんも悪くねぇ!!胸張りな!見た目で判断されちまうことが多い凛だからこそ、わかってんだ。可児良信って男が良い奴か、悪い奴か。ばか正直で漢みがきを頑張る人情派・・・・・・・・俺も嫌いじゃないからよ?」

「真田さん!!」


「ふっ、ふざけるなっ!」




俺の言葉で、目を潤ませた可児が叫び、また蛇塚が怒る。





「なにが捨てられただ!?今のSHIELDを束ねてるのは俺だ!可児が使えないから叩き出したんだ!それは変えられない!」

「そのセリフ、凛を倒してから言え。もっとも、凛は絶対に負けない。」

「面白れぇ!!そんなに言うなら、勝負してやる!凛道だろうが、なんだろうが、いつでもかかってきやがれ!」




「それじゃあ遠慮なく、今。」


「「え?」」




罵声の後に続いた可愛い声。

不幸にも、蛇塚と俺の声が重なった時。






「うははははははは!!」


ドドーン!!





出入り口が爆破した。





「「「ええ―――――――――――――!?」」」




なにかの強い力を受け、扉が外側から凹んで飛んだ。

そして扉は、そのまま蛇塚の部下達に命中した。





バシッ!!


「「「ぶうぅぅぅぅぅ!?」」」

「なっ!?」






扉は、俺達のみているまで人間にぶつかる。

人間数匹をくっつけた状態で、奥の壁へと激突した。





ドバーン!!


「がはっ!?」

「ぐう!」

「うう!?」




前を壊れたドアに、後ろを壁に挟まれて、がっくりとうなだれる蛇塚菊千代の仲間の一部。




「うっわぁぁぁー!?」

「しっかりしろ!」

「ダメだ、起きねぇ!」

「これ、蛇塚さん!」

「なんなんですかー菊千代先輩!?」


「俺が聞きてぇよ!!?」




ヒステリックに叫ぶ蛇塚と、頼りないその仲間達。

その一方で、動じない奴もいた。