「オメーらが可児を追いかけてる途中で、可児は凛にぶつかって凛の服を汚した。あげく、追いかけていた元SHIELD共が凛にケンカを売った。」
(つーても、実際はケンカしてない。ぶつかってこられただけだ。)
それをあえて、わざわざ凛の奴が『ケンカ』にしたんなら―――――
「だから凛は、原因である可児にケジメつけさせるために持ち帰った。凛道蓮に可児を引き渡すことで、オメーらが凛にケンカ売ったことも『ナシ』にしたんだろうーが?」
(俺も話を合わせなきゃいけないだろう?)
「喧嘩両成敗で、手打ちにしたんだろ・・・!?」
有無を言わさず言えば、下っ端たちは青い顔で黙り込む。
そいつらを指揮している蛇塚だけは、義理と歯ぎしりしてからつぶやく。
「て、てめぇ・・・・・凛道にそういう入れ知恵したのは、テメーだったのか、真田!?」
「へっ!ざけんな。そこまでか保護するか。」
オムツの足りない馬鹿を鼻で笑う。
「可児ってネタをどう使うかは、凛の自由だ。それを気に入らねぇって言うのも、おかしな話だよな?」
「ああ!?おかしすぎだろう!?文句が出ねぇとでも思ってたのかよ!?」
「違うのか?あの時の凛の行動を、オメーは止めなかったよな?」
「っ!?」
俺の問いかけに、歯を強くかみしめて固まる蛇塚。
そんなガキを冷ややかに見る。
「文句があるなら、そん時に言えばよかっただろう?力づくで、凛が可児を連れて行くのを止めればよかった。それさえ、しなかった、『できなかった』奴が何言ってやがる?」
凛に撃沈されて伸びていたという男に言った。
「凛に対して文句も抵抗もしなかったんなら、今さら駄々こねられても時効だよな?」
「真田ぁ・・・・!」
「真田さん・・・!」
そう言い放てば、蛇塚の顔が耳まで赤くなり、可児の表情が明るくなる。


