彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




「凛さんを見た目で判断するな!あんな一本気の漢がテメーらにやられるか!」

「か、に・・・!」



俺の気持ちに可児も同意する。

けど、そんな俺達を蛇塚があざ笑う。



「うるせぇよ、ハゲ!勝負は俺らの勝ちで決まってんだよ!叔父さんもさ~気持ちわかるけど、俺がなぶらなきゃ、意味ないよ?」

〈だったら、教えてやる。獲物の追い詰め方もだ。〉

「はははは!いいなぁ、それ~最高!」



(最低だろう!?)




ゲラゲラ笑う連中に、いら立ちが増す。

身体はまだ完全には動けない。

可児も縄をほどこうとしているが、無理だろう。



(このまま・・・凛の足手まといになっちまうのか・・・・!?)



自分で自分が情けなくなった時だった。





コンコン。



「蛇塚さん、失礼します。」

「あ?チョー君、どうした?」



1人の男が部屋に入ってきた。

蛇塚の仲間らしく、その腕には蛇のタトゥーが入っている。




「今、宅配屋の奴が来て、蛇塚さんの身分証をださないと渡せないって言うんすよ。」

「はあ?マジかよ!?めんどくせぇーな・・・チョー君、出てよ。ほら、保険証。」




そう言うと、財布を取り出して写真のついていない身分証書を出す蛇塚。



「なにがきたんだよ?」

「それが懸賞品らしいんです。幽霊ウオッチシリーズのゲームみたいです。」

「マジ!?ああ、あれか!待ってたんだよ、早く持って来いよ~!3分だぞ、3分!」

「わ、わかりました!」



ご機嫌な蛇塚とは反対に、青い顔で出ていく仲間。



(こいつ・・・仲間を大事にしてないのか・・・?)


「相変わらずだな。」

「あん?」

「相変わらず・・・仲間を力で従わせてんのか、蛇塚?」

「なんか文句でもあるのかよ、可児?」




真面目に言う可児に、ヘラッと笑いながら蛇塚はしゃべる。