「凛さんを見た目で判断するな!あんな一本気の漢がテメーらにやられるか!」
「か、に・・・!」
俺の気持ちに可児も同意する。
けど、そんな俺達を蛇塚があざ笑う。
「うるせぇよ、ハゲ!勝負は俺らの勝ちで決まってんだよ!叔父さんもさ~気持ちわかるけど、俺がなぶらなきゃ、意味ないよ?」
〈だったら、教えてやる。獲物の追い詰め方もだ。〉
「はははは!いいなぁ、それ~最高!」
(最低だろう!?)
ゲラゲラ笑う連中に、いら立ちが増す。
身体はまだ完全には動けない。
可児も縄をほどこうとしているが、無理だろう。
(このまま・・・凛の足手まといになっちまうのか・・・・!?)
自分で自分が情けなくなった時だった。
コンコン。
「蛇塚さん、失礼します。」
「あ?チョー君、どうした?」
1人の男が部屋に入ってきた。
蛇塚の仲間らしく、その腕には蛇のタトゥーが入っている。
「今、宅配屋の奴が来て、蛇塚さんの身分証をださないと渡せないって言うんすよ。」
「はあ?マジかよ!?めんどくせぇーな・・・チョー君、出てよ。ほら、保険証。」
そう言うと、財布を取り出して写真のついていない身分証書を出す蛇塚。
「なにがきたんだよ?」
「それが懸賞品らしいんです。幽霊ウオッチシリーズのゲームみたいです。」
「マジ!?ああ、あれか!待ってたんだよ、早く持って来いよ~!3分だぞ、3分!」
「わ、わかりました!」
ご機嫌な蛇塚とは反対に、青い顔で出ていく仲間。
(こいつ・・・仲間を大事にしてないのか・・・?)
「相変わらずだな。」
「あん?」
「相変わらず・・・仲間を力で従わせてんのか、蛇塚?」
「なんか文句でもあるのかよ、可児?」
真面目に言う可児に、ヘラッと笑いながら蛇塚はしゃべる。


