「だぁーれが・・・・へっ!たぶ、ち、なんぞの・・・おもちゃに、なるか・・・!だいきらい、なんだよ・・・・!」
〈瑞希・・・・!〉
「りん・・・りんは、オメーじゃ、かてない・・・!まけ、いく・・・さ、ごくろぉ・・・へび、づか、きくち・・・よ・・・・!」
「さっ・・・・・真田ぁ―――――――――――!?」
馬鹿にしながら笑ってやれば、真っ赤な顔で俺へと飛びかかる蛇塚。
〈菊千代っ!〉
「う!?だめです、蛇塚さん!」
「菊千代先輩、抑えて!」
「あー!?離せコラ!?こいつ、しばく!ボコボコニして、ハードゲイの奴らに~!」
「だめですよ!田渕社長が見て―――――――――!!」
〈おい、ふざけてんのか、菊千代?〉
慌てる仲間の声を遮り、パソコン画面の男が言った。
〈お前、無傷で俺に引き渡すんだろう・・・!?俺相手に、寝とられネタのショーでもしようってのか?〉
その言葉で、蛇塚の動きが止まる。
田渕には見えないが、瑞希を見ながら歯を食いしばっている。
〈凛道蓮を、さらうぐれーしてやる。その代わり、傷一つ、男の味を知らない、けがれのない瑞希と交換だ。〉
「・・・。」
〈返事はどうした?可愛い甥っ子・・・・!?〉
「そーだね、おじさん・・・!」
そうつぶやくと、暴れるのをやめる蛇塚。
「き、菊千代先輩・・・」
「オラ、いつまで触ってる!離せコラ!?」
「ひっ!すみません!」
体をふるって仲間を引き離すと、田渕に背を向けたまま言う。
「おじさんさ、わかりやすいよな~?気に入ってる子にだけ、感情を表すからさ~」
〈お前もわかりやすい。まだ瑞希にムカついてるみてぇだが、それは凛道蓮に返してやれ。〉
「上等・・・!」
ニヤリと笑うと、メンチを切っている俺に向けて蛇塚は言ってきた。


