(なんてこった・・・・・・・・!?)
パソコンを通して行われたやり取りに、瑞希はイラ立っていた。
(蛇塚、田渕の身内だったのか!?)
あいつも、おやくざ!?
冗談だろう!?
仮に違うとしても、あのヤクザが10代の子供とまともに話をすることはない。
田渕組長と言えば、表向きは不動産屋をしているが、本業の裏ではよくないやくざ稼業をしていることで有名だった。
めったに表情を崩さない冷酷な男で、自分が気に入った者しか愛さない。
残酷なことをすることでも有名なヤクザだった。
(だから気づかなかったんだよ・・・!最初来店した時は、めっちゃ紳士で笑顔だったから、気づかないし、気づけねぇーよ!!)
〔★初期の瑞希はだまされた★〕
(蛇塚め・・・凛への仕返しに、田渕を使うとは!)
ヤンキーなら、ヤンキーらしく仕返ししろよ、テメー!
(俺はどうなってもいいが、凛だけ守らなきゃ・・・・!)
残酷な田淵の手にかかれば、凛がどんな目に合うかわかったものじゃない。
(凛は見た目が、女みたいに華奢だから、売春をさせられるのは間違いない!商売道具にされなかったとしても、危ない金持ち親父に変なことされちまう!)
〔★今の瑞希がまさにそうだ★〕
(それだけは、凛を巻き込むのだけはしたくない!)
「や・・・・!」
声を出そうと試みる。
出るけど、単語にならない。
「あれ?声が出るの?」
俺の発生音に気づいた蛇塚がこちらを見る。
ニヤニヤとした不快な笑み。
(テメーのおかげで、腹全開で、寒いぞこの野郎!)
「声が出るのか~じゃあ、お薬を~」
〈菊千代!瑞希の負担になるようなことはするな!〉
「でも、大声出されると困るよ。ここは高級マンション。」
〈ざけんなっ!画面越しでもわかる、防音設備完璧だろうが!?〉
「はははは!バレたか~!じゃあ、お薬はおしまいだ、瑞希ちゃん。」
そう言って椅子から降りると、俺へ近づく蛇塚。


