彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




〈そう言わなきゃ、俺も美味しい思いできねぇージャン?プレゼントだとか言ってアンタにあげたら、なにもしねぇで損だけしたって話は、けっこう聞いてんだぜ?〉

「ほぉー・・・・それがわかって、取引持ちかけてきたんか?」

〈嫌ならいいぜ。おじさんがいらないってんなら、瑞希ちゃんには現金に化けてもらう。闇市もあるから、そこのオークションにかける。〉


「菊千代っ!!」


〈つーことで、おじさんは見るだけな~?〉




そう告げると、瑞希へと近寄る菊千代。

そして、その体の後ろに回ると、着ていたシャツを一気に胸まで捲し上げた。





バッ!


「むうっ!?」





目に飛び込んできた綺麗な肌に、田渕の顔もゆがむ。




〈やべ~女よりもきれいじゃんか?けど、ちゃんと筋肉はあるみてぇ~〉





そう言って笑い、瑞希の肌に触れようとした菊千代だったが――――――






「どこにいるんだ。」






その問いかけで手を止める。






〈なにが?〉


「凛道蓮はどこだ?瑞希の家か?」


〈俺と瑞希ちゃんの居場所じゃなくて?〉



「お前がいるマンションはわかってる。そこへ、あのガキを連れて行けば、トレード成立だ。」


〈さすが、叔父さん♪〉




無表情で言う男に、パァアと顔を輝かせる菊千代。

そして、瑞希から手を放し、ベットから降りると、パソコンの前まで行く。





〈それじゃあ、早速頼むぜ!〉


「その代わり、瑞希に指一本手を出すなよ?出し入れもだ・・・!?」


〈いいよ。キレイなまんま、叔父さんに渡すよ。田渕組長さんへ。〉





楽しそうに笑う菊千代に対し、田淵の表情は動かない。

しかし、この男と長年付き合っていて、使えている部下達にはわかった。

目が楽しそうに笑っていることに。