〈そう言わなきゃ、俺も美味しい思いできねぇージャン?プレゼントだとか言ってアンタにあげたら、なにもしねぇで損だけしたって話は、けっこう聞いてんだぜ?〉
「ほぉー・・・・それがわかって、取引持ちかけてきたんか?」
〈嫌ならいいぜ。おじさんがいらないってんなら、瑞希ちゃんには現金に化けてもらう。闇市もあるから、そこのオークションにかける。〉
「菊千代っ!!」
〈つーことで、おじさんは見るだけな~?〉
そう告げると、瑞希へと近寄る菊千代。
そして、その体の後ろに回ると、着ていたシャツを一気に胸まで捲し上げた。
バッ!
「むうっ!?」
目に飛び込んできた綺麗な肌に、田渕の顔もゆがむ。
〈やべ~女よりもきれいじゃんか?けど、ちゃんと筋肉はあるみてぇ~〉
そう言って笑い、瑞希の肌に触れようとした菊千代だったが――――――
「どこにいるんだ。」
その問いかけで手を止める。
〈なにが?〉
「凛道蓮はどこだ?瑞希の家か?」
〈俺と瑞希ちゃんの居場所じゃなくて?〉
「お前がいるマンションはわかってる。そこへ、あのガキを連れて行けば、トレード成立だ。」
〈さすが、叔父さん♪〉
無表情で言う男に、パァアと顔を輝かせる菊千代。
そして、瑞希から手を放し、ベットから降りると、パソコンの前まで行く。
〈それじゃあ、早速頼むぜ!〉
「その代わり、瑞希に指一本手を出すなよ?出し入れもだ・・・!?」
〈いいよ。キレイなまんま、叔父さんに渡すよ。田渕組長さんへ。〉
楽しそうに笑う菊千代に対し、田淵の表情は動かない。
しかし、この男と長年付き合っていて、使えている部下達にはわかった。
目が楽しそうに笑っていることに。


