彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




答えない=事実と断定した上で田渕は聞いた。





「菊千代、瑞希はどこだ?」

〈ほらねぇ~興味あるくせに・・・・田渕組長ってば、ツンデレ?〉




ニヤリと菊千代が笑えば、田淵は不機嫌そうに息を吐く。




「俺の獲物に手を出すと、身内でも死ぬのは知ってるだろう?」




本音をさらす。

これに蛇塚は、動じることなく、変わらぬ調子で答えた。



〈誤解だよ、叔父さん。俺も大人だから、そういうスリルを求めた遊びはしないから。〉

「金か?送金はされてるだろう?」

〈金はあるよ。〉

「女か?」

〈女にも満足してる。叔父さんさぁ~『凛道蓮』って知ってる?〉

「・・・あんっ・・・!?」



菊千代の言葉に、田渕の眉が吊り上げる。




〈オメー、次その名前を出したら、二度と俺とため口聞けると思うなよ・・・!?〉

「俺は知ってるぜ、そいつのこと。ずいぶん舐めたガキでさ~」

〈・・・・何が言いたい?〉

「交換殺人ってわかる?」




相手が自分を見ていることをわかった上で、画面に顔を蛇塚ながら言う蛇塚。




〈昔、ニュースになったじゃん?夫が嫌いな妻同士が、相手のパートナーを殺して、お互いのアリバイを作って完全犯罪をするって奴。〉

「俺に、凛道を殺せって言うのか・・・?」

〈『将来』のために見本にしておきたいんだ。殺さない程度で、ターゲットを追い込むやり方。〉

「その報酬が、瑞希ということか?」

〈ははは!交換って言ってるじゃんか?おじさんにとっても、悪い話じゃないと思うけど?〉


「瑞希はどこだ?」





ニヤリと笑う菊千代に、元の無表情に戻しながら強面が聞く。