電話越しでため息をつく獅子島さんに、自分の感性は正しかったと思う。
(とはいえ、本当に置き去りにしていくわけにはいかない!)
「ほら、聞いたでしょ、ヤマト!?獅子島さんも、物騒なこと言ってるよ!?」
態度を改めさせるために注意したが・・・
「すまんすまん!これでも、24時間バーゲン男と言われとってなぁ~!お得な漢やで~!」
「違うよ!?遠まわしに、うるさいって言われてるんだよ、それ!?」
〔★悲しい返事が返ってきた★〕
〈なるほど。それなら友人も出来んな。〉
「納得しながらひどいこと言わないでください、獅子島さん!」
「うはははは!初代副総長はんに言われると、照れるのぉ~!」
「ヤマトも!怒っていいことだからね!?」
〔★どっちもどっちだ★〕
獅子島さんからのダメ出しを食らい、それを気にすることなく、なおもうるさい同乗者。
そんな相手を見ながら思う。
(やっぱり、円城寺君の後ろに乗ってもらえばよかったかな・・・)
実際、そうしようとしたけど、私の後ろがいいと言って円城寺君を怒らせてしまい、乗車拒否された。
目だけで円城寺君を見れば、断ってよかったという顔をしていた。
(まぁいいや・・・ヤマトは円城寺君と違って、陽気に笑ってるだけ。)
円城寺君みたいに、怒ってるわけじゃない。
常にブチ切れていて、不機嫌な態度を取られるよりも、大声でしゃべられた方がマシ。
ヤマトは地声が大きいけど、いつも笑顔。
毎回怒っている円城寺君よりはずっといい。
(ホント、なんで円城寺君は、あんなに怒りっぽいのかな?)
〔★怒らせているの原因は凛だ★〕
ヤマトのにぎやかさを、良い方向へとらえ直した時、イヤホンから新たな指示が届いた。
〈凛道、もうすぐ目的地だ。そこからエンジンを切れ。〉
「え!?止めるんですか!?」
〈その近くに、無人の古いアパートがる。そこの駐車場にとめろ。〉
「わかりました。みんな、単車をそこのアパートに止めて!」
先頭を切って、駐車場に入って止める。
私の後にカンナさん達も続いた。


