彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




電話越しでため息をつく獅子島さんに、自分の感性は正しかったと思う。




(とはいえ、本当に置き去りにしていくわけにはいかない!)




「ほら、聞いたでしょ、ヤマト!?獅子島さんも、物騒なこと言ってるよ!?」



態度を改めさせるために注意したが・・・



「すまんすまん!これでも、24時間バーゲン男と言われとってなぁ~!お得な漢やで~!」

「違うよ!?遠まわしに、うるさいって言われてるんだよ、それ!?」



〔★悲しい返事が返ってきた★〕




〈なるほど。それなら友人も出来んな。〉

「納得しながらひどいこと言わないでください、獅子島さん!」

「うはははは!初代副総長はんに言われると、照れるのぉ~!」

「ヤマトも!怒っていいことだからね!?」



〔★どっちもどっちだ★〕




獅子島さんからのダメ出しを食らい、それを気にすることなく、なおもうるさい同乗者。

そんな相手を見ながら思う。



(やっぱり、円城寺君の後ろに乗ってもらえばよかったかな・・・)



実際、そうしようとしたけど、私の後ろがいいと言って円城寺君を怒らせてしまい、乗車拒否された。

目だけで円城寺君を見れば、断ってよかったという顔をしていた。




(まぁいいや・・・ヤマトは円城寺君と違って、陽気に笑ってるだけ。)




円城寺君みたいに、怒ってるわけじゃない。

常にブチ切れていて、不機嫌な態度を取られるよりも、大声でしゃべられた方がマシ。

ヤマトは地声が大きいけど、いつも笑顔。

毎回怒っている円城寺君よりはずっといい。



(ホント、なんで円城寺君は、あんなに怒りっぽいのかな?)



〔★怒らせているの原因は凛だ★〕




ヤマトのにぎやかさを、良い方向へとらえ直した時、イヤホンから新たな指示が届いた。



〈凛道、もうすぐ目的地だ。そこからエンジンを切れ。〉

「え!?止めるんですか!?」

〈その近くに、無人の古いアパートがる。そこの駐車場にとめろ。〉

「わかりました。みんな、単車をそこのアパートに止めて!」




先頭を切って、駐車場に入って止める。

私の後にカンナさん達も続いた。