彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




暗い夜道を走る。



〈凛道、そのまま、南東へ進め。人目につかん方がいい。〉

「わかりました、獅子島さん。」

「凛、獅子島先輩はなんて!?」

「人目のない南東へ行くようにって!」

「うはははは!ほな、あっちかー!?」

「逆だ、関西人!このまま進路を変えなきゃいいけどな・・・!」

「そうだね、円城寺君・・・・」



獅子島さんが取り付けていた発信機を頼りに、彼らからの電話誘導で、瑞希お兄ちゃんを追っていた私達龍星軍。

出発直後に、徒歩から車に代わったと知らせを受け、いつもよりも早く単車を飛ばしていた。

バイクを運転しているのは、私と爆裂弾の全員なので全部で5台。

ヤマトはバイクがなかったので、私の後ろに乗せることになったけど・・・・



「獅子島さん、警察は大丈夫ですか!?」

〈ああ、警察無線は引っかかってない。〉

「うははははは!楽しいの~!二人乗り!!」

〈凛道、しばらく進んだらー〉

「うははははは!凛、あれみてみぃ!あそこに女の子が見えるで!」

「進んだらなんです?」

「あー!気づかんと行ってもうたぁ~!そういやわし、こっちきてから女の子をナンパしとらんで!」

〈裏道があるから、そこを通ってー〉

「裏道ですね?」

「うははははははは!」

〈あとは・・・〉

「え?なんです、獅子島さん?」

「うはっはっはっはっ!」



「って、ヤマトうるさーい!!」




耐え切れず、騒音を出している相手を怒鳴った。



〔★やましかった★〕




大事な電話を遮るヤマトに、首ごと振り返りながら言った。



「ちょっと、ヤマト!うるせいですよ!シャラーップ!」

「うはははは!?なにが?わし、めっちゃおとなしいでー!?」

「どこが!?うるさいですよね、獅子島さん!?」

〈そのまま捨てて行け、凛道。〉



〔★廃棄許可(はいききょか)が下りた★〕