彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




可児の発言を受け、蛇塚もどこか気の抜けた顔になる。

『あきれた』ように、何かを『あきらめた』ように言い放った。





「もういい!マジで、真面目な話になるから、雑音出すなよ?」

「真面目な話だとぉ~!?」

「そうすりゃ、瑞希ちゃんも無傷ですむからな。」

「くっ!?し・・・しかたねぇ!凛さんのためだ・・・!!」



(俺のためとは言わないか・・・・)



頭じゃ理解してるが。

嘘でもいいから、その辺の気を使ってほしーなー・・・



〔★瑞希は切なくなっている★〕




(まぁ無理もねぇか。)



可児を助けたのは凛だ。

それを思えば、今までの可児の反応は正しい。



(あれだけ、温かいこと言われたら、気持ちもぐらつくよなー)



舎弟にしてくれって気持ちになるよな。



(けど、残念だな、可児・・・なんだかんだ言っても、凛は俺が一番だって言ってるからな~残念♪)



〔★それを聞けない凛が残念だ★〕




ニヤケない顔でにやけていれば、絞り出すように可児が言った。



「凛さんのためだが、凛さんのためだが・・・・『蛇塚さん』よ、一つだけ教えてくれ。」

「『蛇塚さん』ね・・・何が聞きたい?」




椅子に座りかけた男に、恥を捨てて可児が話しかける。

それに楽しそうに笑って蛇塚が答える。

そんな相手に視線を下げたまま可児は聞いた。




「あんた・・・一体、真田さんをどうする気だ?これから、誰と話そうってんだ・・・!?」

「ははは!心配するな・・・スピーカー設定で、全員が聞けるようにしてやるからよ。」

「なにをしようってんだ!?」




最後の訴えをする可児に、椅子へと深く腰掛けながら蛇塚は言った。






「点数稼ぎ。」


「て、点数だぁ!?」



「はははははははは!!」





顔を上げ、ポカーンとしている可児を笑い飛ばす蛇塚。




(嫌な予感しかしねぇ・・・・)




俺がそう思った時、蛇塚の手がパソコンへのびる。

そして、電子器具のスイッチがオンへと切り替わった。