凛達が心配する中、心配されている真田瑞希は困っていた。
(・・・どうすっかな・・・)
気を失い、気が付けば知らない場所にいた。
広い部屋に窓はない。
縄で両手両足を縛られ、ふかふかのベッドの上に寝頃がされている。
ベッド以外にあると言えば、おしゃれなテーブルとイスが一脚ずつ。
そのテーブルの上には、ノートパソコンが置いており、椅子には人間が座っている。
「まだ、接続できねぇの?」
「すみません、蛇塚さん。」
椅子に座ってる人間、蛇塚という若僧が気だるそうに言う。
最初は、誰だかわからなかったが、今ならわかる。
(あれが蛇の目の頭・・・・蛇塚菊千代か・・・)
凛が、可児を取り戻すために倒した相手。
凛本人は「どんな人だったか、僕、覚えてないですぅ~」と言っていたが、可児の話では逆エビ固めで倒したらしい。
〔★絶対覚えている★〕
(ホント、ちっちゃい身体で頑張るな~凛は・・・・)
俺も、デカい方じゃない。
そんな俺よりも小さいのに、凛は自分よりもでかい相手を倒している。
庄倉からはじまり、どいつもこいつも癖のある悪だった。
それを凛はものともせず、可憐に倒してきた。
(俺の期待に応えようとしてんのか、天然なのか・・・硬派で一途なんだよなぁ~)
そういうところが可愛くて、ついつい甘やかしてしまう。
可愛いと思っている。
そんな風に考えていたら、奴が動いた。
「さーて、時間はまだあるし~」
そう言って、蛇塚が俺の方へとやってきた。
それで俺も心構えをした。
(ヤキでも入れる気か、クソガキ?)
ここまでされたら、こいつの目的がなにかわかる。
だいたいの見当はついてる。
凛が誘拐されかけた直後に、情けなくもさらわれた俺。
目の前にいる誘拐犯は、凛にぼろ負けした相手。
そいつが俺をさらったとなれば、理由は1つ。
「くっくっくっ・・・!あんたが俺にさらわれたって聞けば、凛道君はどうするかなぁ~?」
(円陣組んで、探しに来そうだな・・・・)
〔★瑞希も勘がよかった★〕


