「カンナ、やめろよ!」
「凛総長を離してやれ。」
「落ち着け!ヒスるな、ヒスるな!」
「うはははは!モテる子はつらいのぉ~」
「オメーも笑ってないで、止めるの手伝えラジオっ!」
「うははは!」
ラジオ呼ばわりする円城寺君に、笑うだけでイエスともノーとも言わなかったヤマト。
だけど、私とカンナさんの方へとやって来てくれた。
こうして、男4人がかりで助け出された私。
「うはははー大丈夫かいな?」
「おかげさまで・・・!」
「おい、そこまでにしろよ、ガキ共。」
ヤマトと言葉をかわした時、パンパンと言う手の叩く音が響く。
「獅子島さん・・・っ!」
鳴らしたのは眼鏡の先輩。
彼は椅子から立ち上がると、私の前まで来て言った。
「俺らはお前達らに腕力を貸さん。」
「腕力!?」
「あー・・・多分、戦闘に参加しないって意味だぜ。」
聞き返す私の耳元で、胸から手を離したカンナさんがささやく。
「これは、4代目である凛道蓮が始めたことだ。龍星軍総長として、見事初代総長を救って来い。」
「もちろんです・・・必ず、無傷で取り返します。」
「ならば、時間が勝負だ。すぐに迎え。携帯はつなげたままだぞ?」
「はい!今もバッチリ、通話中です。」
「なにかあれば、随時連絡する。それに・・・今すぐ単車で飛ばせば、案外追いつけるかもしれん。」
「え?どういうことですか?」
「瑞希につけた発信機なのだが・・・」
そう言って首だけでパソコンの方を見ながら、獅子島さんは言った。
「速度が、遅いのだ。」
「遅い?」
「車の速さでもなく、バイクの速さでもない。ましてや、自転車とも思えん。」
「え!?それじゃあ、まさか――――――!?」
「そうだな。」
来るまでも、バイクでも、自転車でもないなら。
「瑞希を捕らえた犯人は、徒歩で移動してる可能性が高い。」
「どんな誘拐ですよ!?」
〔★不愉快なのは間違いない★〕


