彼は高嶺のヤンキー様2(元ヤン)




(なんかもう、息つくヒマもないなぁ・・・)



部屋の隅でなだめられている友達を見ていたら、不意に視界が遮られた。



「良い感じに馴染んでんな~凛たんがスカウトしたお友達?」

「烈司さん。」



彼らと入れ替わりで、寄ってきたのは初代龍星軍メンバー。



「モニカ、嬉しいからって、出来立ての後輩で遊ぶなよー?」

「あらん?わかるぅ~?」

「お前は性悪女だから。凛道も、遠まわしではなくハッキリとした態度を取らんか。」

「わははははは!!凛助は優柔不断だぜぇ~!」



そう言って、私達を取り囲むように周囲へ集まってきた。



「よぉ、モニカ。凛たんに電話させるのはいいけど、瑞希単車に乗ってんじゃねぇの?」

「まったくだ。瑞希への連絡なら、メールでもよかろうに。」

「わはははは!」

「もう、一度に言わないでよぉ!あと、静かにしてくれなきゃ、声が聞こえなーい!」



頬をふくらましながら言うと、さらに私を抱きしめてくるモニカちゃん。



「モ、モニカちゃん、あの・・・」

「おい!凛たんが苦しがってんぞ?抱き枕にするなよ。つぶれてんぞー?」

「あらー?れーちゃんも焼きもちぃ?変わってあげないわよぉ~?」

「てめぇ!」

「わはははは!喧嘩か!?」

「やめろ、お前達。どうでもいいが、そろそろ留守電に代わる頃じゃないか、凛道?」

「あっ、そうですね・・・」

「わははははは!」



獅子島さんの指摘で、気づく。





(こんなに鳴らしてるのに、出ない・・・・)





ということは、今は電話に出れないってことだよね?




「凛道、でないようなら諦めろ。留守電に入れておけば聞くはずだ。」

「あら~残念!みーちゃんの声はお預けね、凛ちゃん?」

「そういうこと言うなよ、モニカ。余計傷つくだろう?」

「わははははは!!さっさと切っちまいな~!」


「・・・そうですね。」




電話できる理由ができて嬉しかったけど、本人が出ないなら意味がない。



〔★凛はシビアだ★〕