(なんかもう、息つくヒマもないなぁ・・・)
部屋の隅でなだめられている友達を見ていたら、不意に視界が遮られた。
「良い感じに馴染んでんな~凛たんがスカウトしたお友達?」
「烈司さん。」
彼らと入れ替わりで、寄ってきたのは初代龍星軍メンバー。
「モニカ、嬉しいからって、出来立ての後輩で遊ぶなよー?」
「あらん?わかるぅ~?」
「お前は性悪女だから。凛道も、遠まわしではなくハッキリとした態度を取らんか。」
「わははははは!!凛助は優柔不断だぜぇ~!」
そう言って、私達を取り囲むように周囲へ集まってきた。
「よぉ、モニカ。凛たんに電話させるのはいいけど、瑞希単車に乗ってんじゃねぇの?」
「まったくだ。瑞希への連絡なら、メールでもよかろうに。」
「わはははは!」
「もう、一度に言わないでよぉ!あと、静かにしてくれなきゃ、声が聞こえなーい!」
頬をふくらましながら言うと、さらに私を抱きしめてくるモニカちゃん。
「モ、モニカちゃん、あの・・・」
「おい!凛たんが苦しがってんぞ?抱き枕にするなよ。つぶれてんぞー?」
「あらー?れーちゃんも焼きもちぃ?変わってあげないわよぉ~?」
「てめぇ!」
「わはははは!喧嘩か!?」
「やめろ、お前達。どうでもいいが、そろそろ留守電に代わる頃じゃないか、凛道?」
「あっ、そうですね・・・」
「わははははは!」
獅子島さんの指摘で、気づく。
(こんなに鳴らしてるのに、出ない・・・・)
ということは、今は電話に出れないってことだよね?
「凛道、でないようなら諦めろ。留守電に入れておけば聞くはずだ。」
「あら~残念!みーちゃんの声はお預けね、凛ちゃん?」
「そういうこと言うなよ、モニカ。余計傷つくだろう?」
「わははははは!!さっさと切っちまいな~!」
「・・・そうですね。」
電話できる理由ができて嬉しかったけど、本人が出ないなら意味がない。
〔★凛はシビアだ★〕


